2016年4月2日(土)~3日(日)に、群馬県水上エリアにある谷川岳天神平スキー場にて、今季も「MINAKAMI VIBES 2016」が開催された。
10年以上前に1ブランドのイベントとしてスタートした本イベントは、年々規模が大きくなり、今回は37ブランド、11ショップ、6メディアが集結し、2日間の参加者は1,000人オーバーの一大イベントとなった。

2015-16シーズンは全国的に記録的な小雪のシーズンとなったので、豊富な積雪量を誇る谷川岳天神平スキー場でも、例に漏れずとても雪が少なかった。しかし、本イベントのために集まった精鋭ディガー軍団「ミナカミディガーズ」が、約2週間かけ創意工夫し、非常にクオリティの高い特設パーク「VIBES PARK」を造った。

パーク横には多くのブランドブースが並び、2016-17シーズンのNEWモデルボードの試乗や、ウェア、ゴーグルの試着、WAXメーカーによるワンコインメンテナンスなどを行っていた。

AM10:00に「VIBES PARK」がオープンすると、この日を1年間待っていたスノーボーダー達がいっせいに滑り始めた。

イメージのまま、思い思いのラインで滑ることができる「VIBES PARK」は何本滑っても飽きが来ない。みんなが本当に楽しそうに、ずっと滑り続けていたのが印象的だ。

遊び方が無限にあり、レベルを問わず誰でも楽しめるのも「VIBES PARK」の魅力の一つだろう。「参加者みんなが楽しめるスノーボードイベント」。そこにはスノーボードの本質があるように感じた。

女性やキッズの参加者も非常に多かった。丁寧に、安全に設計されたパークなので、他の参加者との衝突を注意すれば、子供やビギナーでも楽しく滑ることができる。親子で参加している人も多く、これからのスノーボードシーンは、もっとこの様な光景が増えてほしいと感じた。

スパインやヒップ、キッカーなどのジャンプセクションもあり、上級者やメーカーライダーがビッグジャンプで盛り上げていた。

パークの最後には2つ並んだ巨大なエンドボウルが存在感を放つ。このサイズのボウルには、めったにお目にかかることができないだろう。珍しいアイテムに参加者のテンションもますます上がり、初めてボウルに入る人も大いに楽しんでいた。ライダー陣は様々なトリックを披露し見応え抜群だった。

「ミナカミディガーズ」は雪不足な中、ハーフパイプまで作ってくれた。2015-16シーズンはハーフパイプの営業ができなかったスキー場も多かったので、参加者も嬉しかったことだろう。ビギナーでも気軽に入れるコンパクトなサイズだったので、大人から子供まで滑ることができ、終始賑わっていた。中にはハイクでずっと滑っているグループまでいた。

2日間にわたり開催された「MINAKAMI VIBES 2016」は1,000人以上が参加し、会場にいる全員が楽しめるファンなイベントだった。このイベントには今後のスノーボードシーンを盛り上げる様々なヒントが隠れていたように感じる。来年も是非参加したいイベントだ。

MINAKAMI VIBES 2016 公式facebookページ