撮影&文/渡辺智宏
衣装協力/コロンビアスポーツウェア

気軽に避暑やサマーアクティビティを楽しみたいと思ったら、ウィンターシーズンも人気の丸沼高原スキー場がおすすめだ。関東最高峰となる日光白根山への登山を楽しむもよし、丸沼高原の夏の定番「サマーゲレンデ」や「リュージュ」、そして今年は新たにイチ押しアトラクション「ツリーアドベンチャー」も登場。オートキャンプ場も完備しているので、家族や仲間と気軽にキャンプ&バーベキューを楽しむなど、暑い夏こそ、爽やかな丸沼高原で思う存分に遊びまくろう!
※ツリーアドベンチャーは近日オープン予定

Saki

アタマも身体もキレッキレで、リーダーシップも抜群の現役大学生。遊びも呑みも気が合う友人ミズキと一緒に久々の登山に挑戦!

Mizuki

身体を動かすことが大好きで就職先も運動系マネージメント会社という社会人1年生。登山だけでなく各アクティビティも軽々クリア!

Jin

女性陣のサポート役として参加したSURF&SNOW STAFFのJin。ひとまわり違う年齢に、所々ギャップを感じつつもフォローは万全!

まずは最低限の登山準備から楽しもう!

栃木県と群馬県の境にある日光白根山。標高2,578mは関東地方の最高峰で、これより北にも東にも標高の高い山は存在しない。登頂は群馬県側にある丸沼高原スキー場のロープウェイを利用し、標高2,000mの山頂駅からアクセスするルートの人気が高い。標高2,000mを超える高山なので、靴底が厚めの登山靴やトレッキングシューズ、雨や風から身体を守り、汗を的確に外部に放出してくれる高機能ウェアなどの装備は最低限用意しておきたい。飲み物やお弁当(行動食)、雨具などを入れておけるバックパックも準備しよう。最近は機能性の高さだけでなくファッション性にも優れているものが多いので、ショップの店員や知識のある友人などと相談して自分なりのコーディネートも楽しみたい。

「ゆっくり」を、がんばってみよー!

ロープウェイ山頂駅からスタートし、最初のうちはそれほどアップダウンはない。そして山頂駅から山頂までの標高差が約600mだからと油断して、ついつい調子に乗ってペースを上げてしまうと後半がきつくなるし、汗もかきやすくなる。汗をかくと体力的にきつくなるし、標高が高くなると気温が下がるので、汗で体温を下げてしまうので注意しよう。

がんばって登ろうとするのではなく、焦らずに、ゆっくり歩くこと、積極的に休憩を取ることをがんばってみよう。初めて日光白根山に登る人、登山の経験が少ない人ほど、行動時間に大きく余裕をもっておきたい。なお山頂までのルート上にトイレはない。山頂駅近くの「山頂喫茶しらね」で済ませておこう。

頂上まで、もうひと踏ん張り!

森の中をひたすら歩いていくと森林限界を超えて、一気に開放感たっぷりのエリアへ出る。ここから頂上付近に近づくにつれ大きな石や岩がゴロゴロしてきて、慣れてない人は若干歩きにくさを感じるかもしれない。

そして山頂まで標高が残り150〜100mくらいになって、ここからが勝負という感じだ。念のため落石にも気をつけながら、もうひと踏ん張り、がんばってみよう。最後の難所、岩場さえ登り切れば山頂は目の前だ。

日光白根山登山の魅力/その1
この絶景は、がんばった人のご褒美!

関東最高峰の山頂から見渡せる景色は、まさに絶景。眼下には湖面がコバルトブルーに輝く五色沼などの美しい湖沼が点在し、日光側には男体山と中禅寺湖、尾瀬・会津方面の山容、そして天気がよければ富士山まで見渡すことができる360度の大パノラマが待っている。がんばって登ってきた分の、まさに「ご褒美」を、時間の許す限り、思う存分味わってきてほしい。

日光白根山登山の魅力/その2
登山中の「みちくさ」ならぬ「みちはな」が楽しい!

日光白根山は高山植物の宝庫。6月から9月上旬にかけて登山ルートを歩いているだけでも、たくさんの花に出会うことができる。ロープウェイ山頂駅にある高山植物園「ロックガーデン」では、6月には日光白根山が名前の由来となった「シラネアオイ」をはじめ、7月には「コマクサ」8月下旬には「エゾリンドウ」など、時期によってたくさんの珍しい高山植物を観察することができる。

山頂駅付近にでも見ることができるが、登山中に足を止めて「みちくさ」ならぬ「みちはな」で写真を撮ったりするのも楽しい。

岩場の隙間などを覗くと「ヒカリゴケ」を見つけられることもある。ゆっくり登るのがきっと楽しくなるはずだ。

日光白根山登山の魅力/その3
登山にまだ自信がない人は自然散策コースへ!

まだ日光白根山の登山は「ちょっと心配」とか、年齢を気にせず気軽に「自然を満喫したい」のであれば、登山と同じように山頂駅からスタートして、1周45分ほどの自然散策コースがおすすめだ。コースの眺めの良いところでは尾瀬の燧ヶ岳(ひうちがたけ)の眺望も楽しめる。また、もともとは信仰のための登山者が多かった日光白根山には、六地蔵や大日如来などの石仏群が奉られていて、それらの史跡を巡る1周約2時間の「史跡散策コース」も用意されている。これらのコースをクリアしてから、後日、あらためて登山にチャレンジするのもおすすめだ。

日光白根山登山の魅力/その4
アフターは開放感たっぷり、無料の足湯に!

山頂駅近くには展望台を兼ねた「天空の足湯」と称した施設があって、なんと無料で利用することができる。山から下りてきて、山頂駅からローブウェイで下山する前に、がんばって歩いてくれた自分の足に感謝して疲れを癒してから帰ろう。この足湯に入るためだけに、ロープウェイで上がってくる価値があると言っても過言ではないかもしれない。

from Mizuki

頂上に着いて、まず思ったのは「すごい!……けど、寒い!」でした(笑)。気温がだいぶ違うので、時期や天候によっては服装など注意が必要ですね。でもこの絶景をみながら食べたお弁当、おにぎりが、もぉー最高でめちゃくちゃおいしかった。食べ終わった時には寒さも忘れていて、元気に下山できました!

ロープウェイ往復料金/大人2,000円、子供1,000円
●日光白根山登山&自然散策 http://www.marunuma.jp/nature/

「ドキドキ&ワクワク」を楽しもう!

丸沼高原スキー場エリア内にも、気軽に楽しく遊べるアトラクション、アクティビティが充実。中でもこの夏の注目度ナンバーワンは、新設された「ツリーアドベンチャー」だ。コース内の森の中にある自然木に足場が作られ、その木と木を結ぶようにロープや吊り橋などのエレメントをバランスを取りながら移動していく、というもの。

利用者はハーネスを付け、太いワイヤーにつながったまま移動することになるので、ドキドキするスリルを感じながらも地面に落下する心配はなし。しかも身長100cm以上であれば、誰でも安心してトライできるのだ。
※未就学児は保護者の同伴が必要

ツリーアドベンチャーのコースは2つ。地上からの高さは最大で8mで、ややテクニカルな13のエレメントと迫力満点の70mのジップラインを有する「FUNコース」。そして高さは2m~4m、7つのエレメントをクリアし、50mのジップラインでフィニッシュする「KIDSコース」がある。

from Jin

ほーらね、落ちても大丈夫でしょ。ワザとですよ、ワザと。このアクティビティがどれだけ安全かを、自分の身をもって証明するために落ちたところを撮ってもらったんです。でもね、一度落ちると、もう怖いモンなしですよ。恥ずかしがらなくても大丈夫。安心して落ちてみてください(笑)

ツリーアドベンチャー料金/大人3,500円、子供2,500円
アクティビティーパス/大人5,500円、子供4,000円
※ロープウェイ往復券、サマーリュージュ3回券のセット
※サマーリュージュ、ロープウェイ営業日に限る
●ツリーアドベンチャー丸沼高原 http://www.marunuma.jp/attraction/adventure/

楽しいキャンプがしたい! そう思ったら「手ぶら」でもOK!

夏の丸沼高原スキー場はコースの一部が、フリーサイト(区画なし)のオートキャンプ場として営業。友人や家族とともに大自然の中で開放感溢れるキャンプを楽しむことが可能だ。しかし、クルマはともかく「キャンプ用品を準備するのが面倒くさい」とか、「何を用意していけばいいかわからない」という人もいるだろう。そこでオートキャンプ場内に常設されているテントを利用し、ほとんどのキャンプ用品が揃っている「手ぶらでキャンプ」が非常に便利でおすすめ。

食材付きプランと食材無しプランが選べて、食材付きプランには夕食のバーベキュー用の食材と朝食用の食材を注文することができる。注文した食材は用意されている調理器具で調理するのも良いが、バーベキューに必要なコンロや炭等を持参すれば楽しくバーベキューもOKだ。詳しい事や予約は「シャーレー丸沼」(☎0278-58-4300)に問い合わせてみよう!
※用意されているテントや備品のメーカーはサイトにより異なります

オートキャンプ料金(手ぶらでキャンプ仕様・夕食&朝食付き)/大人8,400円、子供7,400円
●オートキャンプ http://www.marunuma.jp/attraction/camp/

スピード、スリル、満足感の3拍子揃ったアクティビティ!

センターハウス前から乗車できる「中央リフト」を使って、リフト降り場付近から専用カート「リュージュ」で高低差100m、全長800mのダウンヒルを楽しむアトラクションも大人気。リュージュの操作も簡単なので、コツをさえつかんでしまえば、まるでジェットコースターのようなスピード感とスリルを味わうことができるなお乗車の際はヘルメットの着用が義務で、無料でレンタルしてくれる。
※身長が120cm未満のお客様は、単独乗車が出来ません。保護者の方と同乗して下さい。
※3歳未満のお子様は、保護者と同乗でもご利用頂けません。

サマーリュージュ/1回券500円、3回券1,350円(リフト料金込)
●サマーリュージュ http://www.marunuma.jp/attraction/ruge/

大人気のサマーゲレンデに新コブ誕生!

スノーボーダーやスキーヤーたちにとって、夏の丸沼高原と言って真っ先に思いつくのは「サマーゲレンデ」に違いない。全長400m、最大斜度16度のゲレンデには滑走性の高い人工マットが敷き詰められていて、ウィンターシーズンと同じギアを使って練習ができることから、オフシーズンの練習として大好評。

今年は新たにコブコースもオープン。コブの練習だけでなく、工夫すれば遊び方のバリエーションもグーンと増えそうだ。

リフト1日券/大人2,800円、子供1,500円(別途リフトカード保証金が1,000円必要)
●サマーゲレンデ http://www.marunuma.jp/attraction/gelande/

from Saki

身体を動かして汗を流すことが大好きで、普段は週5でジムに通っています。でも丸沼高原に来て、大自然の中で流す汗がこれだけ気持ちいいのかって、知らなかったと言うべきか、忘れてたと言うべきか(笑)。登山だけでなくて、ツリーアドベンチャーはもっとやりたかった。スノーボードのコソ練だってしたい……。あっという間に時間が過ぎてしまったので「また絶対に来たい!」と思いました!

丸沼高原スキー場

丸沼高原スキー場

丸沼高原は日光国立公園日光白根山山麓にある通年リゾート。日光白根山ロープウェイを使えば標高2,000mの涼しい別天地へ15分。グリーンシーズンは、ロープウェイを使った白根山登山、自然、史跡散策をはじめ、日帰り温泉、サマースキー、オートキャンプなども提供しています。