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2014 SKI EXPO イベントレポート特集

ARMADAフルモデルチェンジをした『JJ 2.0』を持つARMADAライダーの寺田さん

ARMADA

  14-15シーズン、新しくバックカントリー/ツアーリングというカテゴリーのモデルを投入するARMADA。JPオークレアが監修をした『DECLIVITY』は「ハイブリッドツアーライトコア」と呼ばれる軽量芯材を採用。安定感を増すためにメタルが使用されているが、軽量を維持した最先端の1台となっている。
  次にARMADAが誇る不動の名機『JJ』がフルモデルチェンジで登場。『JJ 2.0』はロッカーの反りを少なくして、スキー幅をワイドに設計。浮力がアップしたことでパウダーライド時に減速することなく、板をコントロールできる。また、来シーズンのNewモデルとして登場したのが、ビックマウンテンに特化した『INVICTUS』。ハイスピードで直線的なターンを刻む上級者向けモデルで、テールにはシールが取り付けやすいように「iクリップテール」を採用している。
  最後に2つのパークライド&シグネチャーモデルを紹介。昨シーズン『Halo 2』としてラインナップされた板が、フィル・カサボーンのシグネチャー『B-DOG』として生まれ変わった。芯材を変更して板を柔らかくすることでノーズ&テールバターなど、パークでのグランドトリックをやり易くしている。そしてソチ五輪にも出場したヘンリック・ハーロウのシグネチャー『AL DENTE』は、新しく158cmのサイズを投入。女性やJrスキーヤーにも扱いやすくなっている。

ATOMIC

  ATOMICの最大のトピックスは、極上のフィット感を実現させるシェルの熱成型テクノロジー「メモリーフィット」を搭載したブーツ。トップレーサーなどが使用する『REDSTER WC』、来シーズンからレディスモデルを展開する『REDSTER PRO』、ミディアムフィットブーツ『HAWX 2.0』の全モデルに採用されている。
  スキーは昨年も取り上げた『BLUESTER』シリーズを紹介。14-15シーズンは「ARC」テクノロジーを継承する『BLUESTER ARC』と、「DOUBLEDECK 3.0」テクノロジーを搭載するNewモデル『BLUESTER』に分かれる。「DOUBLEDECK 3.0」搭載のスキーは、より技術志向の強いユーザー向けとなりシェイプもフルモデルチェンジ。さらにロッカー形状をトップの5%に押さえた「レースロッカー」、理想のセントラルポジションをキープしてくれる「RAMP Tech」を採用している。
  レディスモデルからは『CLOUD』シリーズがフルモデルチェンジで登場した。スキー本来の自然なたわみを生み出す「ARC」テクノロジーを搭載した2機種。そして脚力の弱い女性でも簡単にターンが楽しめる「BEND-X」テクノロジーを採用した2機種が展開される。また、フリースキーではディープパウダーでの推進力と安定性を生み出す「HRZN TECH」を搭載した『BENT CHETLER』が、こちらもフルモデルチェンジをして投入されている。

ATOMIC熱成型テクノロジー「メモリーフィット」を搭載する『HAWX 2.0』シリーズ
BLIZZARD/TECNICA『MACH 1』『X-POWER 810』を紹介するテクニカグループ ジャパン・佐藤さん

BLIZZARD/TECNICA

  まずBLIZZARDから紹介するのが、新たにラインナップされた『X-POWER』シリーズ。このモデルはオンピステをメインとしながらも、サイドカントリー(オフピステ)の滑走性を考慮して開発されている。板のシェイプは従来の『POWER』シリーズよりワイドに設計され、芯材にはチタン、カーボンといった補強を加えたウッドコアを使用。充実したラインアップを揃える『POWER』シリーズに『X-POWER』が加わることにより、エキスパートからエントリークラスのスキーヤーまで、レベルを問わず滑る楽しさを存分に堪能できるラインとなった。
  そしてTECNICAからは、ブーツのカスタマイズに注目したNewモデル『MACH 1』を紹介。スキー技術の上達には欠かせないブーツのフィッティング。各メーカー共に様々なテクノロジーを取り入れフット感の向上に努めているが、TECNICAが導き出した答えがインナーのカスタマイズ。「C.A.S(Custom Adaptive Shape)」と名付けられたこのインナーは熱成型サーモインナーで、インナーを削ってカスタマイズすることが可能。逆にインナーの厚みが足りない部分は、専用のパーツで補正することもできる。新しい視点で開発された『MACH 1』は、ミュンヘンで開催されたISPO(世界最大級の国際スポーツ用品のトレードショー)のスキーブーツ部門でアワードを受賞している。

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HEAD来季注目のモデルとなる『JOY』シリーズを紹介するHEAD・松橋さん

HEAD

  レーシングからJrモデルまで、あらゆるカテゴリーを揃えるHEADからは新しくラインナップに加わった『JOY』シリーズをピックアップ。「グラフィン」と呼ばれる一層構造の非常に強靭で軽量なカーボンを使用し、さらに「Koroyd」と呼ばれるハニカム構造の芯材などを採用。軽量性と最適なバランスを備えたスキーとなっており、パウダー、オールマウンテン、オンピステ、エントリーなど、ジャンル&レベルに合わせた豊富なモデルを揃えて展開される。
  また、パフォーマンスラインの『i.SUPERSHAPE』シリーズは、新しいテクノロジーを取り入れた「トライフレックス」プレートを搭載してリリース。プレート後方にパワースプリング(DRS)を採用し、板本来のフレックスとリバウンドを引き出し、よりパワフルで俊敏なスキー操作を実現させている。
  フリースタイルスキーからは2モデルを紹介。まずはハーフパイプ・スキーヤーのサイモン・デュモンのシグネチャーモデル『THE CADDY』。こちらはエナジードリンクのRED BULLのロゴとサイモン・デュモンのイニシャルがデザインされたレアな1台。そしてもう1つが「FRAME WALL」を搭載した史上初のパークスキーで、サイドウォールがトップシートと一体化した、その名も『FRAME WALL』。どちらもパーク&パイプで注目されること間違いなし!

ID one

  モーグル競技専用モデルとして展開されている『MOGUL Ride』シリーズは、ジュニア用の『MR-J』から始まり、ワールドカップなどの世界を舞台に戦う選手が実際に使用する『MR-CE』、そしてフレックス・トーションともにシリーズ中でもっとも硬い『MR-G1』まで、6モデルのラインナップが揃う。
 競技志向ではなくコブを滑るのを楽しむようなスキーヤーには『FREE Ride』シリーズがおすすめで、『FR-X』『FR-MX』はコブをメインとするユーザーに向けたモデル。そして『FR-TM』は基礎スキーヤーがコブを攻略するために開発されスキーとなっており、『FR-XP』はコブ、パウダー、不整地など、あらゆるバーンコンディションとシチュエーションに対応するセミファットスキー。
  最後に紹介するのがID oneとして力を入れている「ゆったりとした時間を味わう大人のためのオールラウンドスキー」をテーマにした『SLOW Ride』シリーズ。カムバックスキーヤーなどに最適なモデルで、来シーズンからは操作性に優れた理想的なオールラウンドスキー『SR-5』がラインナップに加わる。また、女性でも楽に乗りこなせるように『SR-NSX』には152cmのサイズが追加された。
  なお、来季モデルのスキーには、14-15シーズンのテーマカラーであるグリーンを使用したデザインが入っているのも特徴。

ID oneマテリアルスポーツ・木内さんが持っているのがNewモデル『SR-X5』

K2

  2009年、全モデルにロッカーを採用したK2が次世代のロッカースキーを発表。5つのベースとなるロッカー形状を継承しつつ、板の太さによってロッカーの基点、キャンバーの配分などを1本1本見直し、スキーの特性と用途に合わせて全モデルのロッカー形状が調整されている。そんなコレクションの中からピックアップするのがNewモデルの『SHREDITOR 136』。通称「POWABUNGA」と呼ばれ、ダウンヒル機能を強化したパウダー向けスキーになっている。
  また、2013年から展開するブーツのトピックスとしては、4バックルタイプに日本限定の『SPYNEは110 SC』が追加された。こちらは日本人の体格に合わせたショートカフモデルとなっている。また、フリーライド系ブーツは男性用モデルに『PINNACLE 100』、レディスモデルとして『MINARET 100、80』が新たにリリースされた。そして、一部のブーツのみに採用されていた熱成型可能な「INTUITION」ライナーが全モデルに搭載されることになった。
  最後に総合バックカントリーメーカーとしての地位を築いてきたK2バックサイドツールからは、バックカントリーバックが新設計となり発表された。バックカントリーツールを専門に扱うBCA社と提携して考案された、エアバックを搭載した注目の『FLOAT15、30』がBACK SIDEシリーズに加わっている。

K2手前にあるグリーンのカラーリングの板が新しくラインナップされた『SHREDITOR 136』
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MEGAWAVE

  波形の3次元構造にチターナルを融合した、最先端テクノロジー搭載の「MEGAWAVE」コアを使用するMEGAWAVE。通常のスキーは滑走時のネジレによって板のサイドカーブが変形し、パワー伝達ロスによる減速要素が生まれるが、この「MEGAWAVE」コアはネジレに強く、ゆがみのないサイドカーブを維持し、安定したターンとブレーキングの要素を軽減してくれる。
  そのMEGAWAVEの最上位機種としてリリースされているのが、『ALPHA ONE TITANAL』で、「MEGAWAVE」コアを挟み込むようにしてチターナルを配置。板を踏んだ際のレスポンスが早いのが特徴だ。また、『BETA ONE CARBON』はカーボンロッドを「MEGAWAVE」コアの中に組み込み、反発性能だけでなく粘りといった要素を追加している。どちらのモデルもスキーのトップ11%を基準としたロッカー形状を持つ「SPEED-ROCKER」を採用している。
  また、女性向けモデルとしてリリースされているのが『GAMMA-X LADY』。男性用の『GAMMA-X』と同じテクノロジーが採用されており、「SPEED-ROCKER」よりもロッカー基点がセンターに近い「F-ROCKER」を採用。脚力の弱い女性でも乗りこなしやすいスキーとなっている。なお、ジュニアモデル『GAMM-X Jr』も100、110、120、130、140cmのサイズ展開でリリースされている。

MEGAWAVEMEGAWAVEテクノロジーを紹介してくれた、スワロースキー・岡田さん。写真の左が『ALPHA ONE TITANAL』、右側が『BETA ONE CARBON』

MOMENT

  すべてのスキーをオールハンドメイドで作り上げるMOMENT。グラフィックを含め、オンリーワンのスキーをリリースするフリーライド系ブランドだ。
  まず、MOMENTのスキーを体感するのにもっとも適している『DEATHWISH』をクローズアップ。トリプルキャンバーを採用したオールマウンテンモデルで、見た目のワイドさからは想像が出来ないほどシャープなターンが刻め、オンピステから春のシャバ雪、ツアーやバックカントリーまで、乗り手を選ばす自由自在にフィールドを滑走できる。このトリプルキャンバーは、同じオールマウンテンモデルの『TAHOE』やレディスモデル『SIERRA』にも採用されている。
  次に注目したいのがツアースキーのNewモデルとしてリリースされた『UNDERWORLD』。こちらもトリプルキャンバーを採用しているが、コアの素材に桐を使用した軽量ウッドコアを搭載しているのが特徴。  そしてパークモデルから紹介するのは、よりハードな設定にフレックスを変更した『VICE』。ハーフキャップ構造を取り入れ、ウッドコアの幅を広げることでエッジを強化、パークのコンペモデルとしてリニューアルされている。
  シーズン中は積極的に一般ユーザー向けに試乗会を行っているので、ぜひ一度、MOMENT SKIの魅力を実際の板を履いて体験してみるのがおすすめだ。

MOMENTトリプルキャンバー搭載のオールラウンドモデル『DEATHWISH』を持つMOMENT SKIの関山さん

NORDICA

  オールマウンテンのカテゴリーに力を入れるNORDICA。来季のハイライトとして最初に紹介するのが『NRGy』ラインのスキー。軽量なウッドコア「iCORE」にチタニウムを組み合わせた「iCORE Ti(Full Wood Core) with トーション・ブリッジ テクノロジー」を搭載した次世代のオールマウンテンモデル。
  通常チタニウムを使用すると板のグリップ感や走りが良くなるが、逆にスキーが重くなってしまう。そこでチタニウムの性能を100%活かしながら軽量化をするために幾何学的なカットを入れた「チタニウム・トーション・ブリッジ」と呼ばれるシートを開発。アルペンのワールドカップなどで培った独自のテクノロジーを惜しげなくオールマウンテンモデルに導入した注目のアイテム。
  そして、ブーツのハイライトとしては「カスタム・コルク・テクノロジー」を採用した『NRGy PRO』シリーズを紹介。選手用ブーツの特殊パッドとして使われてきたコルク素材を使用したサーモ成型対応のインナーを搭載。フィット感・断熱性・パワー伝達性に優れ、トップレーサー向けブーツ『DOBERMANN』に匹敵するほどのパフォーマンスを発揮する。また、オールマウンテンモデルのブーツなどにも採用されている「WEATHER SHIELD」システムにより、水や雪の浸入を防ぎ一日中ドライで快適なブーツ内環境を保ってくれる。

NORDICA写真の右側から並んでいるが『NRGy』シリーズのスキー。スケルトンデザインを採用している
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OGASAKA

  多くのモデルをブラッシュアップして展開する14-15シーズンのOGASAKAからは、もっとも話題となっていた『UNITY』シリーズをピックアップ。基礎スキーというイメージのある『UNITY』だが、デザインにあえて往年のロゴを採用してゲレンデを純粋に楽しむためのスキーとしてリニューアルされた。
  ラインアップはエントリーモデルの『U-AS/3』から『U-AS/2』、そしてトップモデルの『U-AS/1』となっており、なんと『U-AS/2』『U-AS/3』の2モデルにはベースカラーの他に8色のカラーバリエーションが用意されている。
  一方OGASAKAの真髄となるテクニカルラインの『TC』シリーズは、ロング系『TC-LZ』とミドル系『TC-MZ』のサイドカット形状を変更、全体的なバランスを再調整して展開される。なお『TC』シリーズを含め、多くのモデルに搭載されている新開発「ZTC(ゼロテンションカーボン)」テクノロジーは、グラスシートの中にカーボン繊維を伸ばさない状態で組み込むことによって、たわみ過ぎず踏み止まりを感じることができ、さらなる安定感を生み出してくれる。
  最後に紹介するのがマウンテン&パウダースキーとしてリリースされている『E-TURN』シリーズ。『ET-12.5』と同様にトップとテールにロッカー形状を採用した、センター幅98mmの『ET-9.8』が加わり4モデルの展開となった。

OGASAKA新しく生まれ変わった『UNITY』シリーズの『U-AS/1』を紹介する、小賀坂スキーの富井さん

REXXAM

  国産のブーツ専用ブランドとして日本人の足型を熟知するREXXAMが来シーズン新たに展開するのが、昨シーズンまで販売されていた『FORTE』に変わるNewモデル『PowerMAX』シリーズ。この『PowerMAX』は2013年にREXXAMの20周年を飾るブーツとして発表された『PowerREX』のシェルを使用して、基本的な設計は変えず、より軽量化を図っている。また、ソールにはプロテクターを搭載し、より幅広いスキーヤーに向けリチューンをしたシリーズとなっている。
  カラーバリエーションもフラッグシップモデルの『MAX-100』以外は、「ネイビーxライム」とユニセックスな「ライムxホワイト」の2色が用意されており、女性でもチョイスしやすいカラーを展開する。
  そして、オールマウンテン系のブーツとして昨年展開されていた「ウォーキングシステム」を搭載モデル『FREERIDE』は、防水性や履きやすさをさらに追及した『PowerNEX』として生まれ変わった。「フレックス・タング」を採用する3ピース構造となった『PowerNEX』の「ウォーキングシステム」は、レバーを引き上げる簡単な動作で最大20度まで開口する。また、バックルの形状を大幅に変更して、さらにスケルトン素材を使用したシェルを採用しており、デザイン性にも優れたブーツとなっている。

REXXAMREXXAM浦野さんが手に持っているのがNewモデルの『PowerMAX-100』(左)と『PowerNEX-120』(右)

SALOMON

  スキーに限らず、スノーボード、アウトドアなど「Head To Toe(頭の先からつま先まで)」のイクイップメントを揃える、オールマウンテンスポーツ・カンパニーのSALOMON。スキーの大きなカテゴリーとして「X」と「Q」というピラミッドを使ってユーザーの住み分けを考えている。「X」はエントリーからトップレーサーまで、ゲレンデ内での最適なパフォーマンスをサポートするライン。そして「Q」は手軽に新雪を楽しむようなユーザー、サイドカントリーからディープパウダーを滑るスキーヤーまでをカバーするラインとなる。
  まず、スキーのトピックスとして紹介するのが「X」ラインのNewモデル『X-DRIVE』シリーズ。圧雪されたバーンでも非圧雪の雪面でも、思いの通りにスキーのコントロールができ、雪山全体を満喫できる真のオールラウンドモデルとなっており、代表的なテクノロジーとしてはカーボン製のシャーシをスキー板中央部にX形状で配置した「X-CHASSIS」を搭載する。
  一方「Q」ラインから紹介するのがこちらもNewリリースのブーツ『QUEST MAX BC』と『QUEST PRO TR』。どちらのブーツもライディングもハイクアップも、どちらの性能にも偏ることないバックカントリー向けのハイパフォーマンスモデルで、ハイクアップを考えた設計&テクノロジーが搭載されている。

SALOMONオールラウンドモデルとしてNewリリースされた『X-DRIVE』シリーズのラインナップ

  続けてフリースキーのコレクションでは、初代「POCKET ROCKET」のコンセプトを継承する『ROCKER2 100』が発表された。ウェスト幅を100mmに変更、サンドイッチ構造でしっかりとカービングができる上に、「Twin Rocker」形状を採用しているので、グラトリやパークでのスイッチランディング、さらにはパウダーランも楽しめるオールマイティな板となっている。
  また、ビンディングのトピックスとしては、横バネ形状を採用してスキーのフレックスをより引き出す『WARDEN MNC 13』ビンディングが新しくリリースされた。このビンディングはアルペンブーツだけでなくツアー用ソールなど、現在の多様化するブーツ規格に対応し、衝撃を吸収するクッション性能を装備する最新のビンディングとなっている。
  さらに、ウェアのカテゴリーは「MOTION FIT」に注目。昨年から採用されているテクノロジーで、首、肩、腰周りなど、稼動域の多い部分に特殊なパターンを取り入れ、滑走中の動きを妨げないこの「MOTION FIT」テクノロジーを、バックカントリーからリゾートモデルまで大幅に拡充して展開する。
  最後にアクティブプロテクションからはNewリリースとなるヘルメット『QUEST』を紹介。ダイヤルやポンプの操作をすることなく、ヘルメットを被るだけでエアー&フィット調整ができるSALOMON独自のテクノロジー「AUTO CUSTOM AIR」を搭載。また、ビーズ状の衝撃吸収材を頭頂部中心に4D状に配備した「EPS 4D」を採用して、プロテクション性能を向上させている。

SALOMONバックカントリー向けのハイパフォーマンスモデルとして発表された『QUEST MAX BC』(写真上)
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VӦLKL

  VӦLKLからは、まずは主力機種の話題をピックアップ。同社が日本市場のために特別にラインナップする『PLATINUM』シリーズがフルモデルチェンジをした上に、新たに『PLATINUM TRS』が加わって全7機種での展開となる。この『PLATINUM TRS』は中級レベルの基礎スキーヤー向けだが、オールラウンドでのポテンシャルも高く、幅広いユーザーにおすすめの一台となっている。
  また、上位機種「SPEEDWALL」シリーズは、パワー伝達性とエッジグリップ力、軽量化と操作性を融合した第2世代の「SPEEDWALL 2.0」を搭載。その中でも『PLATINUM GD、SD』の2機種は初めてロッカー形状を採用してリリースされる。なお「SPEEDWALL」シリーズ全4機種と『PLATINUM SC』には、滑走時の振動を抑える360°全方向型振動吸収テクノロジーである「UVO」も搭載される。
  続けてオールマウンテンモデル『RTM(ライド・ザ・マウンテン)』には、今まで女性モデルのみに搭載されていた「BIO-LOGIC」テクノロジーをユニセックス用に転換、よりナチュラルなポジションでの滑走が可能になり、脚、特に膝への負担が軽減され、より楽な乗り心地を実現した『RTM バイオ』が日本限定で投入される。
  最後にフリーライドモデル『V-WERKS』シリーズを紹介。フルカーボンに覆われ、削り出しのウッドコアを使用するなど、究極の軽量化&パフォーマンスを追い求めた『V-WERKS BMT 94、109、122』の3モデルが追加された。

VOLKLマーカーフォルクルジャパンの浅野さんが紹介するのが、Newモデルとなる『RTM バイオ』

zuma

  14-15シーズン、上位機種についてはモールドを変更してフルモデルチェンジをしたZUMA。まず取り上げるのがパーク&パイプ向けモデルの『PP』シリーズ。トップとテールの反り上がりを抑え、ベンドを深くとった『PP-FIVE』は、162、172、182cmの3サイズ展開でパイプユーザーにおすすめの一台。また『PP-SEVEN』はトップとテールのロッカー基点が17%、『PP-FIVE』とは逆にベンドを浅く設定してロッカー形状を強く打ち出したパークライドモデルとなっている。こちらの『PP-SEVEN』は168、175cmの2サイズ展開となる。そして、パイプ、パークのどちらも対応する『PP-NINE』は、比較的センター幅を広めにとったフリーライドモデルで170、179cmの2サイズでリリースされる。
  続けてパウダー&バックカントリーモデルのラインナップを紹介。センター幅100mmオーバーとなる『BC-PREMIUM』は173、180cmの2サイズで展開され、ディープパウダーに適した機種となる。そして、すべてのサイズ展開でセンター幅を100mm以下に抑えた『BC-PLATINUM』は、『PP-SEVEN』と同程度のロッカー形状を採用。ワイドなシェイプながらパウダーからフリーライド、そしてグルーミングバーンやパークまでに対応するオールラウンドモデル。サイズは168、175、182cmでのリリースとなっている。

zumaスワロートレーディングの大馬さんが持っているのがパークライド向けの『PP-SEVEN』

GIRO

  デザイナーを一新してゴーグル展開に力を入れるGIROは、昨シーズンから採用するジャパンフィットをすべての上級モデルに投入する。さらにデザインのコンセプトを同じにするゴーグルが各シリーズからリリースされるなど、より魅力的なアイテムが揃っていた。そのゴーグルからピックアップするのは、150年以上の歴史を持つ「ZEISS」の球面ダブルレンズを搭載し、クリアな視界を確保するハイエンドモデル『ONSET』。また『ONSET』のミッドサイズモデル『COMPASS』と『COMPASS』のレディスモデルで、絞り染めのデザインをベルトに取り入れたアイテムが目を引く『FIELD』が新たなラインアップとして加わっている。
  続けてヘルメットからは『COMBYN』シリーズをピックアップ。こちらは昨年も紹介した、衝撃的な軽さとフィット感、そして無類の耐久性を誇るソフトシェル構造のヘルメットとなる。また、同じくソフトシェル構造を採用してベンチレーションを搭載したNewモデル『DISCORD』も注目の一台。
  なお、来シーズンは数量限定として、アーティストとのコラボモデル『JK』シリーズをヘルメット2モデル、ゴーグル4モデル展開でリリースする。 最後にユース向けのNewモデル『LAUNCH』シリーズを紹介。こちらはヘルメットとゴーグルをセットで販売する『LAUNCH COMBO PACK』が同時に展開される。

GIROアーティストのコラボモデル『DISCORD』『ONSET』を紹介する、ロータスインターナショナルの高澤さん

SMITH

  SMITHからは、まずはハイエンドモデル『I/O 7』を紹介。『I/O』シリーズの7周年を記念したNewモデルとなり、フレーム上部のレバーを引き上げて回転させるだけでレンズの脱着が可能なリムレスのイージーレンズ交換システムを搭載する。シンプルなデザインだが機能美を前面に打ち出した注目のアイテム。そして、レディスモデルとして新たにラインナップに加わったのが『SHOWCASE OTG』。コンパクトなセミフレームレス構造を採用してメガネ使用にも対応する。また、上級モデルのフレームを継承してフラットレンズを搭載した『SQUAD』もNewリリースされた。こちらはレンズ2枚が付属するお得なアイテム。
  そしてSMITHのゴーグルと言えば、早期限定販売の『EARLY GOOGLE』。レギュラーモデルよりもお買い得な上に、今回はネックウォーマーにもなる万能ヘッドウェア「BUFF」がボーナスアイテムとして付属する。4モデルで展開され『I/O』『I/OX』が3機種、『I/OS』『VICE』が2機種でリリースされる。
  そしてヘルメットからは最上位モデル『Vantage』のテクノロジーを採用し、新しいダイヤルフィットシステムを搭載する『CAMBER』と『CAMBER』の女性向けカラーを展開する『COMPASS』をピックアップ。より肉厚を薄くして低重心設計で、400gという軽量化を実現させたパフォーマンスモデルとなる。

SMITHNewリリースとなる『I/O 7(ACID BLOCK)』を手にもつ、SMITH(株式会社エス・エム・ジェイ)の山田さん