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第49回全日本スキー技術選手権大会 ― 大会を通して ―2012/03/13

第49回全日本スキー技術選手権大会 ― 大会を通して ― 第49回全日本スキー技術選手権大会 ― 大会を通して ― 第49回全日本スキー技術選手権大会 ― 大会を通して ― 今年も長いようで短い全日本スキー技術選手権大会(※以下、技術選)の取材を終えました。総括をする前にまず、この大会の開催に携わって下さったすべての方々にお礼を申し上げたいと思います。

今回の技術選のテーマは「誰でも楽にスキーができる! 重力と遠心力を効率良く使った“ハイブリッド”スキー」という技術でした。誰でもできる! ということはスキーの普及を考えると理にかなった技術ですが、その反面、どの選手も同じスタイルのテクニックになる恐れもあります。

各選手の個性を表現して、他に真似のできない滑りをすることも、ギャラリーの心を動かし、技術選を盛り上げるためには必要な要素だと感じます。

また、今年の大会内容を振り返ると、本選1日目、そして翌日の準決勝でも、天候不良によって種目がキャンセルとなる状況でした。シード選手においては本選の1種目(小回り)の滑走だけで大会が終わってしまうという、一度のミスも許されない過酷な内容で、1年間の努力が1種目で決まってしまう選手もいました。

スキー技術を競い合う、技術選という舞台としては、いささか物足りなさを感じる大会だと思っている関係者もいるのではないでしょうか。競技を行うのは選手個人ですが、その1人の選手が実際のコースに立ち、ゴールに辿り着く裏には、数えきれない人々の支えや応援があります。

大会を開催する運営側、またコーチや監督、そしてコース整備をしてくれるスキー場のスタッフ、ジャッチ、さらにDJやギャラリーなど、どの要素を抜かしても技術選は成り立ちません。そして、大勢の人が関わっているが故に、運営のジャッチメントに対して不満がある人もいるでしょうし、運営方法に疑問を抱く人もいると思います。

しかし、すべての人がこの技術選を心から楽しみ、愛しているとすれば、どんなことにも協力する心構えはあるはずです。大きく言えば日本のスキー業界を担っていると言っても過言ではない、この大会をより良くするためには、大会に関わるすべての人が、技術選についてもっと深く考え、自由に意見を言い、惜しみなく協力する中に、さらなる発展があるのではないでしょうか。

今年も多くの人が技術選の会場に足を運んでくれていました。また、残念ながら大会を直接見に来られなかった方もいると思いますが、来年で50周年という区切りの大会を迎える技術選に、これからも大いに期待しています。

SURF & SNOW


<第49回全日本スキー技術選手権大会 レポート&リザルト>
【予選】
http://snow.gnavi.co.jp/news/news_detail.php?id=1298
【本選】
http://snow.gnavi.co.jp/news/news_detail.php?id=1301
【準決勝】
http://snow.gnavi.co.jp/news/news_detail.php?id=1303
【決勝】
http://snow.gnavi.co.jp/news/news_detail.php?id=1305

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