女子ダウンヒルの種目別タイトルにもっとも近い位置にいたマリア・ホッフル・リーシュが王座を獲得。
しかし、転倒・負傷という不運な幕切れだった。
そして最終戦の結果次第で王座獲得のチャンスがあったアナ・フェニンガーは5位に終わり、
タイトル獲得がならなかった。
リッツ・ゲルグルは中間タイムでの0秒44差を後半必死に追い上げたが、優勝に0秒05届かず2位。
ララ・グートが優勝し、フランツィ―・アウフデンブラッテンが3位となった。
レースは劇的なクライマックスを迎えるはずだった。
しかしホッフル・リーシュは発熱で苦しみ、シーズン最後のレースを不本意な結果で終えた。
ダウンヒルだけでなく、総合タイトルも狙っていたホッフル・リーシュだが、
一瞬のミスのため第1中間計時の後、転倒。
セーフティネットに激しく突っ込みレースを失った。
ホッフル・リーシュはヘリコプターで会場を去っていった。
病院での診断の結果、残りのレース出場は不可能となり、
アナ・フェニンガーの2014ワールドカップ総合優勝がほぼ確定した。
第3計時までトップだったリッツ・ゲルグルは2位。
アナ・フェニンガーは6位となり、総合ランキングでホッフル・リーシュを11ポイント上回った。
レース後フェニンガーは、
「今日、ダウンヒルのタイトルをとることができなかったが、それは仕方がない。
タイトル獲得のためにはこのレースで勝たなければいけなかったが、今日の滑りでは無理だった。
(種目別)2位は満足できる成績。
それよりもマリアの怪我がひどくなく、明日のレースに出場できることを願っている」
と語った。
ゲルグルは2位表彰台という結果を喜んだ。
「とても攻略しがいのあるコースだった」と彼女は振り返った。
男女がまったく同じコースを滑ったのだが、これはワールドカップでも初めてのことだ。
ゲルグルは、彼女が引退するのではないかという噂を一蹴し、
「まだまだ頑張る。私にはまだ上達する可能性があると思うから」と語った。
10位に終わったジュリア・マンキューソは、
「シーズン最後のダウンヒルは、とてもタフなコースだった。とても面白いコースで、私は大好き。
もちろん私のダウンヒルにははまだ上達する余地があるし、来年はもっと頑張ろうと思う。
用具に関しても、いろいろ考えることがあり、来年はそれが課題となると思う」
これでふたつのクリスタルグローブが確定したが、
いずれもHEADワールドカップレベルズの手に渡った。
はたしてスーパーGはどうなるだろうか?
Result
1. Lara Gut (SUI)
2. Lizz Goergl (AUT) HEAD
3. Fraenzi Aufdenblatten (SUI)
6. Anna Fenninger (AUT) HEAD
10. Julia Mancuso (USA) HEAD
11. Kajsa Kling (SWE) HEAD