ソチ五輪のダウンヒルで金メダルを獲得したマティアス・マイヤーが、ダウンヒル最終戦で優勝。
彼にとってワールドカップでは初勝利だ。
テッド・リゲティは2位タイ。アクセル・ルンド・スビンダルは5位だったが、
ダウンヒルの種目別タイトルを獲得。と同時に総合での首位の座を奪い返した。
「今日の勝利は、私にとってとても大きな意味がある。
この数週間調子がよく、良いレースがいくつかあったが、
五輪に続いてワールドカップでも勝つことができてとても嬉しい」とマイヤーは勝利の喜びを語った。
「トレーニングランが昨日の1本だけだったので、とてもむずかしいレースだった。
誰もがミスを犯したので、誰が勝ってもおかしくないレースだった。
私も、前半の滑りはあまり良くなかったが、後半はうまく滑ることができた。
それが勝利につながったのだと思う」
夜間の冷え込みによりコースはパーフェクトなコンディションだったが、
逆に非常に硬いアイスバーンとなり、多くの選手を苦しめた。
ゲオルグ・シュトライトベルガーもクラッシュしたひとり。
彼は横向きに1回転するほどの激しい転倒だったが、幸いにも怪我はなく、
自分の力でフィニッシュエリアまで滑り降りた。
マルセル・ヒルシャーとの激しい総合タイトル争いを展開中のスビンダルは、
できるだけ大きなポイントを稼いでおきたいところだったが、コース前半のミスが響いた。
トップとは0.2秒差だったが5位にとどまった。
総合優勝の可能性が残されているのは3人だが、スビンダルは再び首位の座を奪い返した。
「ダウンヒラーにとって種目別優勝は、もっとも重要な目標だが、
今シーズンそれを獲得できたことは、とてもとてもうれしいことだ」と
スビンダルはレース後に語った。
2位のテッド・リゲティにとっては、これがワールドカップのダウンヒルでの自己最高位。
クリーンな高速ターンが要求されるテクニカルなコースは、彼に適していたといえるだろう。
この2位による80点を加算したことで、総合優勝の可能性がつながった。
「これですべての種目で表彰台に上ったことになる。最高の達成感だ」とリゲティは語った。
レンツェルハイデは彼がダウンヒルに出場する数少ないコースだ。
ダウンヒルの種目別タイトルを獲得したスビンダル。
彼にとって、これは9個目の小クリスタルグローブ(種目別優勝)となる。
Results
1. Matthias Mayer (AUT) HEAD
2. Ted Ligety (USA) HEAD Christof Innerhofer (ITA)
5. Aksel Lund Svindal (NOR) HEAD
8. Bode Miller (USA) HEAD
12. Kjetil Jansrud (NOR) HEAD