アナ・フェニンガーはララ・グートからスーパーGの種目別タイトルを奪い取るために、
限界まで攻める究極の滑りを見せ、ベストタイムでゴール。
しかし、フェニンガーの次に滑ったグートがそのタイムを上回り、
クリスタルグローブはグートの手に渡った。
しかし、HEADワールドカップレベルのフェニンガーは2位の80ポイントを加えた結果、
残りの2レースでは誰も追いつけない点差となったので、
今シーズンのワールドカップ総合優勝を決めた。
レースではティナ・マゼが3位となった。
マリア・ホッフル・リーシュとの激しい接戦を繰り広げてきたフェニンガー。
シーズンを通して総合チャンピオンにふさわしい成績を残し続けてきたことは高く評価される。
レース後は、スーパーGのタイトルを逃したことで、
しばらくの間がっかりした表情だったフェニンガーだが、
ダウンヒルとスーパーGでは常に良い滑りを続けた。
高速系両種目とさらにジャイアント・スラロームでもランキング2位だが、
総合タイトルではつねに首位を争っていた。
総合優勝を決めたフェニンガーは「最後まで自分が総合優勝できるとは思っていなかった。
ときに弱気になったりしたけれど、今となっては良い経験をしたと思う。
ソチ五輪での勝利は私にとって大きな力となった。
あれで完全にプレッシャーから解放された。
支えてくれたすべての人に感謝したい」と喜びを語った。
新世代レーサーのひとり、
今季急成長のカイサ・クリンはジュリア・マンキューソを10位に抑え9位入賞。
マンキューソは「シーズン最後のレースだったけど、楽しく滑ることができた。
今シーズンはやりきったという感じ。とくにオリンピックは最高だった。
来年の戦いが待ち遠しい」と語った。
スーパーGのタイトルには手が届かなかったフェニンガーだが、総合優勝のタイトルを持ち帰る。
「とても嬉しくて、胸がいっぱい」。フェニンガーは総合優勝の喜びをこう語った。
「これまでのスキー人生で最高のできごと。信じられないくらい嬉しい」
Result
1. Lara Gut (SUI)
2. Anna Fenninger (AUT) HEAD
3. Tina Maze (SLO)
9. Kajsa Kling (SWE) HEAD
10 Julia Mancuso (USA) HEAD
Super G Standings
1. Lara Gut (SUI)
2. Anna Fenninger (AUT) HEAD
3. Tina Maze (SLO)