パウダー天国斑尾高原

ビギナーも味わえる! ノートラックの快感

斑尾高原ではここ数年に渡って、敷地内の森をツリーランエリアとして続々と開放。ツリーランと聞くと、相応のスキルがないと踏み込めないイメージがあるが、斑尾高原には親子やビギナーでも滑りやすいエリアがある。ビギナーも自然地形や天然パウダーを思い存分味わおう。なお、楽しいツリーランを味わうためにも、ヘルメットやプロテクターなど体を保護するアイテムを着用しておこう。

初級

USAGI 距離が短く傾斜もなだらか
カービングコースの途中から森に入るツリーランエリア。はじめは木立が並んだ緩やかな斜面が続いており、スピードが出にくいので親子や初心者がツリーラン体験するのにぴったり。その先は木の間隔が広いオープンバーンが待っており、大きめのターンで滑りながら浮遊感あるパウダーランが味わえる。距離が短く、滑りきるとすぐコースに出るのでパウダーランの足慣らしにちょうどいい。
滑りはじめはのんびり滑れるなだらかな森。尾根から沢に向かってドロップインすると斜度のある傾斜を落ちるように滑っていける
後半の沢沿いのルートは地形で
ジャンプしたり遊びながら滑れる

初級

KAMOSIKA 開けた森で簡単ツリーラン
第2クワッドを降りてすぐ下から沢沿いの森に分け入るが、斜度がそれほどないのでビギナーでも滑りやすい。スピードコントロールしながら木の間を通り抜け、片斜面やうねりなど自然地形を利用した、いろんな滑りが体験できる。小さなギャップをきっかけに軽く飛び跳ねたり、オープンバーンが狙えるコース取りを考えたり、整備されたコースとはひと味違う滑りを楽しもう。
森の中のあちこちに、まだ荒らされていないノートラックが広がっている。ギャップがあったらスプレーを上げるチャンスだ
木の密集していないポイントを狙って極上のパウダーランを味わおう

COMMENT

USAGIやKAMOSHIKAは斜度が緩やかでスピード調整しやすく、木々を避けながら心に余裕を持って滑れます。ナチュラルバーンが味わえ、すぐコースに戻れるのでツリーランデビューにぴったり。これらのコースに慣れてから他のツリーランコースへとステップアップしていけます。一般コースにも非圧雪エリアがあり、森に入る前にパウダー滑走の練習もできます。

チホ ライター
長野県の標高1300mの高原で育った山っ子。滑りはヘナチョコだが、幼少時から冬はゲレンデに通う生活を続け、気が付くとスノー関係のフリーライターに。ピステンも大好きだがパウダーも大好物。

中級

CRYSTAL BOWL 自然の地形が楽しい
全長1000mと滑り応え十分。横にも広く、深い森を滑り抜ける自然味あふれるエリア。全体的に緩やかな斜面が多いため、気持ちに余裕をもってツリーランに臨める。あらゆる自然地形が待ち構えており、対応力が磨けるステップアップに最適なところだ。途中に自然のU字地形があり、天然のハーフパイプとして遊びながら滑るのも楽しい。
自然そのままの地形が堪能できるクリスタルボウル。ワイドに滑れるので、好きなライン取りでパウダーを味わいつくせる

COMMENT

クリスタルボウルは、その名の通りボウル状になったコース。比較的緩斜面なので、ツリーラン滑走が初めての方から中級者レベルにおすすめ。斑尾高原のツリーランは、木々の日影によって雪質も良いうえ、適度な木の配置と斜面変化がスリリングなツリーランが楽しめる。また、圧雪バーンも変化に富んだ中斜面が楽しめるのも斑尾高原の特徴です。

S&Sタケちゃん SURF&SNOWスタッフ
カテゴリーに捕らわれず、スキーをこよなく愛する親父スキーヤー。全日本技術選への出場経験があり、近年はパウダー&ファミリースキーに熱中していたが、今季より10年ぶりに技術選に再挑戦。

上級

NINJA 新登場のセクション設置エリア
今シーズンからオープンした「NINJA」は、ツリーランエリア初の飛び系アイテムを設置。小高い丘に「キャノン」と呼ばれるウッドジャンプ台が備えられており、沢に向かって飛び出せるという仕掛けだ。コンディションによっては、降り積もった深い雪へと至極のダイブが可能となる。遊び心にあふれる「NINJA」をぜひ体験してみよう。
手前からジャンプしてもいいが、先端まで滑り抜けてから飛び出すと浮遊感がパンパない

ADVENTURE AISLE

ゲレンデ最上部のアドベンチャーアイルは展望抜群。非圧雪コースやツリーランエリアなど様々なコースにアプローチできる。パウダーランの醍醐味を堪能するならゲレンデピークからの滑走はハズせない

COMMENT

近年、バックカントリーが盛んですが、斑尾高原スキー場は多くの森を開放しており、裏山に入らずともゲレンデ敷地内で本格的なツリーランやパウダーランが体験できます。人口アイテムを設置した「NINJA」はパーク好きもおすすめです。森を滑るときはヘルメットをかぶり、レガース(プロテクター)なども着用して、安全に楽しんでください!

北村明史 斑尾高原スキー場スタッフ
斑尾高原で育ち、幼少時は競技スキーに没頭。その後スキークロスに転向し、4年間ワールドカップを転戦。現在は斑尾高原スキー場のスタッフとして働きながら、ツアースキーなどのガイドとして活躍。

圧雪コース

ピステンバーンも良好! 整備したてのコースも爽快
非圧雪コースやツリーランも楽しいが、きれいに圧雪されたパッキングバーンを疾走するのもやっぱり気持ちいい。なかでもフラットなストレートバーンが滑走できるのがチャンピオンコースやジャイアントコース。ほかにも、ビギナーがのんびり滑れる緩斜面の圧雪バーンがたくさん揃っている。朝イチの整備したてのバーンに思いのままにシュプールを描けば、この上なく気分爽快だ。
見通しがよく開放的なチャンピオンコース。緩急さまざまなコースがあるので、斑尾高原のゲレンデをワイドに滑り尽くそう