標高1000mを越える天空まで数時間で行ける
スキー場だから電車やバスでアクセスしやすく、空中散歩も楽しめちゃう
夏の高原は空気がおいしく、冷涼で避暑に最適。最近は、展望のよいテラスを備えたスキー場が増えており、お洒落なカフェでくつろいだりできます。
スキー場は電車やバスなどのアクセスがよく、リフトやゴンドラの空中散歩も楽しい体験。東京から数時間で標高1000mを越える天空まで行ける、夏の旅にぴったりのところなんです。
雲の上の絶景に出合える! 竜王マウンテンパーク「SORA terrace」
眼下に望む幻想的な雲海や夕日は感動もの
長野県、北志賀高原の竜王マウンテンパークにある「SORA terrace(ソラテラス)」は、標高1770mに建つ雲の上のテラス。雲海発生率は63.5%におよび、高確率で雲海を眺めることができます。
テラスの眼下に幻想的な雲海が広がり、同じ目線に日が沈むサンセットの眺望も楽しめます。
雲海が発生しやすいのは、山麓の気温が下がる朝や夕方の時間帯。山麓が曇りや雨の時でも、山頂は晴れて雲海が発生していることもあります。また、期間限定で「星空ナイトクルーズ」も開催しています。
竜王マウンテンパークは、長野電鉄・湯田中駅から無料シャトルバスでアクセス可能。東京から湯田中駅までの所要時間は2時間30分ほどです。
SORA terraceの隣には「SORA terrace cafe」を併設。パイを雲に見立てた「雲海パイ包みスープ」や雲をイメージした「雲海マシュマロ」など、写真映えするおいしいメニューが揃っています。
高原の風が心地よい、サンメドウズ清里ハイランドパーク「清里テラス」
お洒落なシートでくつろぎ、とびっきりの絶景をひとり占め!
山梨県の八ヶ岳南麓に広がる清里高原に位置するサンメドウズ清里ハイランドパークは、リフト山頂に「清里テラス」を用意。晴天率80%を誇るこの高原はカラリと晴れた爽やかな日が多く、標高1900mのテラスは夏でもひんやりして涼やかです。
お洒落なシートが並んだテラスから、眼下に緑に包まれた清里高原、遠くに富士山や南アルプスを望むことができます。シートでのんびりくつろぎながら、うつくしい景色に包まれる贅沢なひとときが味わえます。5席限定のプレミアムシート(予約制、料金別途)もあり!
グルメスポットも豊富で、中腹の「清里カフェ」はフルーツを添えたパンケーキが名物。山麓のレストラン「サンダンス」では、地元野菜を取り入れた品数豊富なナチュラルブッフェが評判です。
澄んだ空気と遠くの山並みがうつくしいテラスの展望。運がよければ早朝に雲海に出合えることも。サンメドウズ清里ハイランドパークへのアクセスは、新宿から電車で2時間30分ほど。
JR小海線・清里駅から「清里ピクニックバス」の利用がおすすめです。このバスは清里周辺の観光に便利な公共交通機関で、1日周遊券や2日券なども販売しています。(2018年は11月4日まで運行)
5つのテラスが森に点在する湯沢高原
高原のテラスまで新幹線+徒歩で手軽に行ける!
電車のアクセスが抜群なのが新潟県の湯沢高原。上越新幹線で東京駅から越後湯沢駅まで1時間30分、西口から徒歩8分でロープウェイ乗り場に到着です。
そこから166人が乗れる世界最大級のロープウェイでぐんぐん山を上がると、あっという間に標高1000mの清涼な世界。山頂エリアに点在する5つのテラスめぐりながら、涼しいひとときを過ごせます。
湯沢高原随一の展望スポットは、ロープウェイ山頂の「雲の上のカフェ」に併設されているテラス。魚沼平野が一望できる開放的なテラスは、足湯まで完備しています。
木製チェアーが並んだラウンジスペースもあり、景色とともにお茶やスイーツを楽しむひとときは格別なもの。カフェでは、魚沼産の米粉を使ったもちもちクレープや新潟限定のビールなど、ここならではのメニューを用意しています。
白樺に囲まれた「こもれびテラス」、樹齢推定250年のブナを取り囲む「森のテラス」、ロックガーデンに作られた「ガーデンテラス」、湯沢の町並みや谷川岳が見渡せる「風のテラス」など、リフトやシャトルバスを利用しながらさまざまなテラスをめぐれます。
絶景を見逃さないよう狙い目の時間帯をチェックしよう
訪れる高原ごとに出合える景色は異なり、その日の天気や時間帯によっても自然の表情が変わります。ホームページからライブカメラなどで現地の様子を確認できるスキー場もあるので、それぞれのテラスの眺望や、絶景が狙える時間帯などをチェックしてみましょう。
また、スキー場周辺は宿や温泉などの施設が充実しているので、滞在してゆとりのある旅を楽しむのもおすすめです。
text : Chiho Kuriyama