群馬県の日光国立公園内に位置する「丸沼高原キャンピングバレイ(旧:丸沼高原オートキャンプ場)」。冬にはスキー場として、多くのスキーヤー&スノーボーダーたちが楽しく滑っている広大なゲレンデを、夏はキャンプエリアとして開放。首都圏からクルマで気軽にアクセスすることができて、標高も高いことから今年のような夏の猛暑でも涼しく、快適に過ごせると高い人気を誇っている。
厳しい夏の暑さにカラダはバテバテ、ココロまで折れそうになっていたアカネは、休日に避暑で丸沼高原キャンピングバレイ(旧:丸沼高原オートキャンプ場)に行ってみたいと誘ったのは、友達でソロキャン好きの苑子。ふたりでゆっくりとお酒と食事を楽しみ、マッタリと夜までおしゃべりも楽しんでキャンプを満喫。
1>どこにテントを張ろうか悩むほど、めちゃ広いエリアに感動。
丸沼高原キャンピングバレイ(旧:丸沼高原オートキャンプ場)は標高1500m付近に位置し、美しい緑の芝生が広がるスーパーワイドなエリア。スキー場のゲレンデとしては、ベース(標高1400m)よりも少し高い位置となる。エリア内であれば電源付きサイト以外、基本的にフリーサイトなので、どこにテントを張ってもOKだ!
赤い屋根が目印の「とんふぁん」がエリアのほぼ中心で「NORTH VALLEY」、「EAST VALLEY」「WEST VALLEY」、そして「林間サイトエリア」に分かれていて、トイレや炊事場も要所に完備。どのエリアを選ぶかは眺望の良さだったり、静かなところだったり、アクティビティが利用しやすいなども含め、いくつかポイントはあるが、行ってみて気に入ったところを選ぶのも正解!
キャンピングバレイのチェックイン、チェックアウトなどはベース部にある「シャレー丸沼」へ。まずこちらに立ち寄って受付をしてから、キャンプエリアへ向かおう。ちなみにキャンプ場利用者は、シャレー丸沼のお風呂(源泉掛け流しの温泉!)を、20時まで利用することができる。
取材した日の11時くらいの時間で、シャレー丸沼に置いてあった温度計は約21度を表示。都内は30度超えのようでした…。
チェックインは本来13時からなのだが、アーリーチェックイン(追加料金2000円で10時からOK)をして、テントの設営などの準備をひと足早くスタート。ちなみにチェックアウトは12時だけど、こちらも追加料金(2000円)で17時まで延長することが可能だ。
手際よくテントを張って、最後のペグを打ち込む苑子の姿に感動したアカネ。この時点で、次回も苑子と一緒に来たいと心の底で強く思った、と話してくれた(笑)
テントの準備ができて、ふたりは小休止。喉も乾いて、ひとまずプシュと…。これがふたりの幸せが始まる開始音となったことは、たぶん間違いない。
2>地元の食材を道の駅尾瀬かたしなで調達!
続いてふたりは、食事の準備で、NORTHVALLEYの炊事場へ。丸沼高原の炊事場とトイレは、とてもキレイで使いやすい。アカネは「水だけでなくお湯も使えたので、後片付けも快適でした!」と感動。
用意してきた野菜を洗っているアカネの横で、「切るのは任せて!」とちょっとドヤ顔の苑子。キャンプならではの美味しい切り方がある、と力説。
ちなみに今回用意した野菜は、すべて丸沼高原に向かう国道の途中にある、道の駅「尾瀬かたしな」の農産物直売所に立ち寄って仕入れてきたもの。
片品村は美味しいトマトが採れる産地で、関越道・沼田インターから丸沼高原へ向かう国道も別名「とうもろこし街道」と称されるほど、甘いとうもろこしの産地としても有名だ。舞茸などのキノコや地ビールなども販売している。採れたての旬の野菜は、ぜひ現地調達で!
道の駅「尾瀬かたしな」には、平成の名水百選に選ばれた湧き水を無料で汲める「水くみ場」がある。冷たくて美味しい天然水も、ぜひ飲んでみよう。
3>雄大な大自然の中でキャンプ飯を堪能!
キャンプに話を戻して、苑子は炭火を使って焼き物を担当。ナスはトロトロになるよう念入りに(笑)
キノコのアヒージョもタマラなく美味でした!
アカネはパスタを担当。今回はスパゲッティより茹でやすく、手軽に取り分けられるペンネを選択。
こちらも市販のトマトソースを使用しているが、かたしな産の絶品トマトを加えて仕上げるだけで、うまさが倍増!
サラダは野菜を切っただけで、なおかつ、ドレッシングがなくても満点の美味しさ。ふたりとも思っていた以上に美味しい料理がたくさん作れて大満足!
標高の高い丸沼高原の夜は、真夏でも想像しているよりも涼しい、というより、寒く感じるかもしれない。タイミングが良ければ満天の星空の下、焚き火と温かい飲み物を楽しみながら、眠くなるまでマッタリとした時間を過ごしてみよう。
4>紅葉シーズンもお楽しみに!
10月は丸沼高原も紅葉のシーズン。山が鮮やかな赤やオレンジ、黄色で彩られた絶景を、ロー
プウェイのゴンドラに乗ってゆっくり楽しみたい。
例年だと10月中旬ごろが紅葉のピークで、麓では後半も紅葉がまだ残っていることもある。
ゴンドラ営業最終日は11月5日までだが、運が良ければ日光白根山の山頂付近は雪で白くなり、中腹にかけて紅葉した濃い赤や黄色、下が常緑樹の緑となった「三段紅葉」も見られるかも!?
Photo & Text by Tomohiro WATANABE
丸沼高原キャンピングバレイ
丸沼高原は日光国立公園・日光白根山山麓にある通年リゾート。日光白根山ロープウェイで標高2000mの山頂駅まで、簡単にアクセス可能。グリーンシーズンは日光白根山登山をはじめ、広大なゲレンデを利用したオートキャンプやサマースキー、そしてツリーアドベンチャーなどのアクティビティが充実。食事やスイーツも充実度も高く、女性やファミリー、幅広い世代に好評。