2話:火災からの復活
2023年8月。。。火災によりサウナ棟である「キモサベ」は全焼してしまいました。
火元の原因となったのはサウナ室内で灯りとりとして使用していたキャンドルだと推測されています。
当日お客様はサウナ利用がないタイミングと、スタッフ全員も怪我がなかったことが不幸中の幸いでした。しかし、私たちにとっては キモサベ が、サウナを通してたくさんの方と繋がれる場所であり、かけがえのない、とても大切な場所となっていました。
ご利用いただいたお客様の中にも、思い出の場所であった方は少なからずいらっしゃると思います。このサウナを失った悲しみは計り知れません。
「火災を経て私たちは・・・」
私たちはこの火災を経験し、サウナ施設を運営する者として大きな責任があることを痛感しました。
本当に悔しい想いでいっぱいですが、もう起きてしまったことを変えることはできません。それよりも、これからしぇろくまサウナをどうしていきたいかを考える方が重要だと考え、スタッフ全員で時間をかけて話し合いました。
また、お店に直接足を運んでくれた方や、SNSを通してたくさんの温かいお言葉をいただきました。キモサベの焼失を悲しむ声や、スタッフのことを気遣っていただいたメッセージを本当にたくさんいただきました。
メッセージをいただく度に、しぇろくまサウナが多くの方に愛されていたんだと改めて気付かされました。
そして、私たちは多くの方に愛されてきたしぇろくまサウナという唯一無二の空間を無くしたくない!これまで以上にしぇろくまサウナを盛り上げていきたい!そう強く思い立ち上がる決意をしました。
私たちが「しぇろくまサウナを復活させたい、できる」と思えたのは応援してくださる方がいたからです。キモサベ規模の大きなサウナはすぐには作れないけれど、もう一度、しぇろくまサウナが多くの方から愛される空間となるよう、努めてまいります。
火災後、サウナに刻まれた文字が黒く浮き立っていました。"KIMOSABEE" とは "信頼のおける友人" というアメリカン・インディアンの語。気を許せる仲間たちとの楽しい時間を過ごせる場になって欲しいという想いを込めてつけられたものです。火災が起こる前までは、言葉の通りの場となっていました。
しかし火災が起きた後も、この場と人々の繋がりが切れることはありませんでした。多くの方たちからの励ましの言葉や、失われたことを悲しむ声が届きました。
これを基に、私たちは不謹慎ながら今回の火災後の教訓をサウナ室の写真に添え、この日のことを忘れない為の決意をTシャツの背中にプリントしました。
"We learned a lesson in the tough way." (私たちは厳しい方法で教訓を学んだ)
これは火災後に現実を受け入れる中で浮かんできたフレーズです。
以下、背面に印刷された文章
サウナや生火を扱うことはとても楽しいし、人類にとって重要なスキルです。怖いから、危ないから、と遠ざけられたくない。
大火を目の当たりにすると恐怖もありますが、それをコントロールする術を身につけ、ますます面白いことを楽しめる人類でありたい。この願いに共感いただける方たちに一緒に着て欲しいTシャツです。
またこれを機に、皆さんの心強い期待に押されて、ミニサウナ SAUUU での営業再開に向け、動き出しました。
この出来事を乗り越え、さらに面白く、ユニークな、しぇろくまサウナの世界観をもう一度創りたい!!!!