いよいよ待ちに待った本格的な22-23シーズンが始まり、今シーズンは基本をしっかりと抑え安全にスノーボードを更に上達をしたいと考えていたSURF&SNOWスタッフ。安全に楽しく上達できるスノーサーフィンのレッスン「スノーサーフィンレッスンキャンプ(SSLC) 」があることを知り、早速体験してきたので、当日の様子をレポートします。

レッスンをしてくれるプロライダー紹介

小番 直人/SNOWSURFER/INSTRUCTOR/SSLC Organizer

2000年よりMOSS SNOWBOARDとスポンサー契約を結び、JSBA Slope Style全日本3位の結果を残す。その後2004年より雪の上でサーフィンの練習を切っ掛けにスノーサーフィンに開眼、2007年MOSS SNOWSTICK復刻初年度よりスノーサーフィンへライダー活動を転換。MOSS SNOWSTICKメインライダーとして活動。ユーザーとのセッションを切っ掛けに、ほとんどのユーザーに滑りの基礎がないため、本来ターンを楽しむスノーサーフィンが出来ない事に着目。2013年よりバディーの佐藤将彦と共にSSLCを立ち上げる。

スノーサーフィンとは?

from 小番さん

雪山を海や波に見立ててサーフライクに滑る。
海に向き合う様に雪山に向き合う。
たった一枚のサーフボード・スノーボードで、海・山 大自然と同調することにより喜びを得る遊び。

スノーボードのルーツの一つがスケートボードだとすれば、スケートボードをしていないとスノーボードを楽しめないのか?というとそうではないように、スノーサーフィンもサーフィンをしてなくても楽しめると考えています。だから僕たちが提案するレッスンキャンプも、ターンを楽しむスノーサーファー、スノーボーダーが対象です。

スノーサーフィンレッスンキャンプ(SSLC)とは?

ターンを楽しむ スノーサーファー・スノーボーダーの為のレッスンです。
学び方は2種類あります。
①プロライダーから学ぶ→オンスノーレッスン・同じ価値観の仲間との出会い
②モーショングラフィック動画で学ぶ→オンラインレッスン
今回は①の雪上でのレッスン(Basic)についてご紹介いたします。

2013年始動、過去1,000人を超える実績。SSLC(※)独自トレーニングメソッドは、たった三日間の基礎レッスンで多くの場面で安全に滑れる基礎技術を知ることができます。また雪上レッスンでは同じ様な想いや似た価値観で集まる仲間との出会いも魅力の一つです。

体験1日目 Basic level1

参加者の自己紹介&説明

レベルや日程ごとに開催会場が変わるSSLCですが、今回は群馬県の丸沼高原スキー場にて開催となりました。参加者は男女合わせて9名の参加者が各地から集まり、いよいよ始まるレッスンに向けて、期待とほどよく緊張した参加者の様子が伺えました。レッスン当日の天気は大雪で、風も強く過酷な環境ではありましたが、スノーサーフィンは自然の中で滑る事を目的とする為、どんな雪の条件でも滑れる様になりたいものです。

基本姿勢

スノーボード、スノーサーフィンをする上で1番初めに最も重要となるのはスノーボードの上に乗る基本姿勢です。胸と腰は進行方向に対して45°にして、手はリラックスしてL字に構えます。膝は棒立ちにならずに曲げながら柔らかくをキープする事を意識します。参加者も自分でイメージを試しながら、小番さんに細かなアドバイスを受けていました。

ポジショニング

板の上からお尻を出さずに重心は板の真ん中に置く様にします。
良くあるのは上半身のみで曲がろうとするとお尻が出てしまい転んでしまいます。

上下動(荷重・抜重)

荷重すると板が安定します。
抜重すると板が動く様になり動かすきっかけが得られます。

ローテーション(先行動作)

抜重したら次は目線と肩を板を動かす方向を時計に例えて10時と2時にそれぞれ動かしてみます。
ローテーション(先行動作)では板を動かし、ターンのきっかけを作ることができます。

サイドスリップ

スノーボードを初めてやった時に皆さん「木葉落とし」や「木葉滑り」というものから入ったかと思います。
レッスンでは「サイドスリップ」と呼びます。バックサイド、トゥーサイド両方のサイドスリップを姿勢を落としながら挑戦しますが、特にトゥーサイドで皆さん苦戦します。小番さんはサイドスリップを見るだけでその人の滑りのレベルがわかる様です。適正にボードコントロールをするには必須の技術です。

直滑降

直滑降で板を安定させながらのスピードコントロール 上下動(荷重・抜重)の練習をしました。滑走しながら上下動をトレーニングする一番シンプルな行為です。

斜滑降

斜面に対して板を斜めに、板がふらつかない様にしっかりと荷重しながら進む斜滑降は、ミドルターン/ロングターンに必要な動きです。

ミドルターン

荷重- > サイドスリップ -> 抜重 ->ローテーション(先行動作)
今まで練習したことを組み合わせていくとなんとミドルターンができる様になっています。
この動きを繰り返し練習しました。

ロングターン

一つ一つの行為はミドルターンと同様ですが、斜滑降の長さとターンの大きさが違います。

from 小番さん

5つの基本動作が的確にできるようになれば、あとは組み合わせてターンにするだけ。まずは基本動作を繰り返し練習して自分のモノにすることが大事です。

体験2日目 Basic level2

1日目のおさらい

Basic level1のみ、Basic level2のみでも受講可能ですので、参加メンバーは少し変わりましたが

・基本姿勢
・ポジショニング
・上下動(荷重・抜重)
・ローテーション(先行動作)
・サイドスリップ

などなどBasic level1にやった内容を思い出しながら復習します。

ショートターン

ショートターンは、ローテーション(先行動作)と斜滑降の動作が無く、上半身を進行方向にブロック(動かさない)ターンです。
まずは小番さんの見本を見て真似てみるものの、思う様にいきません。
ショートターンではトゥーサイドとヒールサイドのエッジを素早く切り替える必要があるため、板を履かずにその場での練習をしてイメージを掴みます。
ショートターンでは小刻みにエッジをリズムよく切り替える必要がありました。
参加者は苦戦しながらも果敢にチャレンジ。ショートターンはBasic levelのターンの中でも一番難しかった動作だったので、レッスンが終わった後も継続して練習が必要と改めて認識しました。

総合滑走

2日間学んできた全てを使って壁を使ってミドルターン、広く雪面がきれいな場所ではロングターン、スピードが落ちる箇所ではショートターン等スキー場の上から下までに練習できる箇所を探しながら、小番さんの後ろを滑ります。皆さんついて行くのに必死ですが、雪の壁が少し波に見えてきました。

レッスンを受けてみて

レッスン受講者には小番さんから受講ステッカーが配布されました。
終わってみると、みんなで考え実行し、また考えながらのレッスンは、より参加者同士の一体感が生まれていて、これが小番さんの言う「価値観で集まる仲間との出会い」という事かと感じることができました。

参加者からは

「内容が1つ1つ丁寧で分かりやすくて良かったです。」
「今まで滑るのに全く意識をしていない所が分かりました。」
「今日学んだ事を忘れない様に復習したいと思います。」

といった声が聞こえました。

まとめ

from 小番さん

レッスンといえば、初心者向け、カービングなどの基礎系が主流です。私達のアプローチはカービングにとらわれない、あらゆる斜面を安全かつ的確に楽しく滑ることを目的に開催しています。
誰もが甘く見ている初歩的技術、学んでいない人が実際にやると驚くほどできない。でもちょっと練習すればできるようになる。たったそれだけでスノーライフが大きく変化します。

今まで自己流で滑ってきた筆者は、もっと早くこのレッスンと出会いスノーボードを楽しみたかったと思いつつ、今回学んだ事を忘れずに、行く先のスキー場のどこで練習できるか考えながら滑りたいと思うSURF&SNOWスタッフでした。

スキー場では衝突の瞬間や危ない場面を目にする事は数多くあります。
実際に体験してみて、安全に楽しくスノーボードができる様により多くの方に受講して欲しいと感じています。
スノーサーフィンレッスンキャンプ(SSLC)のお申し込みはこちらから。

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