4月15日(水)、ユニクロのグローバルブランドアンバサダーを務めるプロスノーボーダー、平野歩夢選手のスペシャルトークイベントが丸の内ピカデリーで開催された。
イベントでは、今年2月の大会直前に負った大怪我から、絶望的な状況を乗り越えて復帰するまでの舞台裏や、世界の頂点を目指し歩み続けるその先に見据える今後について本人の口から語られた。
また、兄の英樹さんと弟の海祝選手も登壇。身近な家族だからこそ知るエピソードを通じて、アスリートとしての平野選手の魅力が深掘りされた。会場では、自身の真髄に迫る公式ドキュメンタリー「AYUMU」の最新未公開映像も先行上映され、平野歩夢という人間の核心に迫る貴重な機会となった。

公式ドキュメンタリー「AYUMU」特別編#2 先行上映

全国から抽選で選ばれた260名の観客と公式ドキュメンタリー「AYUMU」特別編#2を鑑賞。
©平野歩夢公式ドキュメンタリー「AYUMU」

競技の原点と兄弟の絆

イベント冒頭では、平野歩夢選手、兄の英樹さん、弟の海祝選手の3兄弟が登壇し、それぞれの原点が語られた。歩夢選手は、父の影響で始めたサーフィンで兄が溺れたことをきっかけに、スケートボードやスノーボードへ転向したというエピソードを披露した。幼少期は練習が厳しく、父のいない隙に兄弟喧嘩を繰り広げていたという意外な一面も明かされた。海祝選手も、極寒のスケートパークで汗だくになるまで練習した日々を振り返り、遊びの延長から世界へ繋がった強さの原点を語った。

大怪我からの不屈の復帰劇

2026年7月公開予定の公式ドキュメンタリー「AYUMU」の先行上映では、ミラノ五輪直前の大怪我とその舞台裏が公開された。会場には、実際に事故当時に使用され、激しく損傷したスノーボードが登場。歩夢選手は、ボードが身代わりとなって自分を守ってくれたと当時を回顧した。
転倒直後の極限状態にあっても、周囲に大丈夫だと伝えるためにあえてふざけた合図を送るなど、トップアスリートとしての冷静なマインドや、怪我を負った直後、帰国してすぐに目前に迫ったミラノ・コルティナ五輪に向けてのトレーニングを開始する歩夢選手の姿が淡々と映し出されていた。
家族もまた、歩夢選手の精神状態を察してあえて連絡を控えるなど、独自の距離感で彼を支えていた。歩夢選手は、こうした家族の気遣いを感じたことが「早く復活したい」という強い原動力になったと語った。

次なるステージへの決意

満身創痍の状態で挑んだ五輪を終え、歩夢選手は「ただ生きていてよかった」という当時の心境を明かした。
今後の目標については、「どう自分が成長して、新しく、強くなるかに重きを置いて突き進みたい」と力強く宣言し、また、スノーボード以外に興味があることとして音楽やファッションを挙げ、自身の好きなことを突き詰めたいという素顔も垣間見せた。

イベントの最後には、歩夢選手のすべてを凝縮した公式ドキュメンタリー「AYUMU」が 7 月に公開されることが発表され、本人から、自身のドキュメンタリー映像が「普段戦っている心境が詰まっており、見ている人の力になれば嬉しいです」とメッセージを送り、イベントを締めくくった。

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