コース上の安全対策として注意したいのは、滑走中だけではありません。コースの途中で休憩したり人を待つなど、立ち止まるときも配慮が必要です。ここでは、コース場の注意点について触れておきます。
コース内に座り込まない
初心者は疲れてコースの途中で休憩をすることがあるでしょう。コースの真ん中はたくさん人が通るため衝突事故を起こしやすい場所です。ここでは絶対に立ち止まらず、転んでしまった場合はすぐに起き上がって移動すること。とくにスノーボーダーは座りこまないようにしましょう。
斜度が変化する場所は上から来る人から発見されにくい、衝突事故の多発ポイント。この付近では、絶対に座り込んだり立ち止まったりしないように。
止まるときはコースの端による
コース上で休憩したり、人を待つときは必ずコースの端に寄ります。上から来る人から見えやすい、見通しの良い場所を選びましょう。止まるときは急な動きはせず、ゆっくりと減速することも大切です。
数名で横に広がらない
コース上に数名で横に広がると、上から滑る人の進路をふさいでしまいます。数名で行動し、人を待つときなどは、コースの端に寄って斜面に対して縦になるよう並びましょう。
コース内は歩かない
スキーやスノーボードを脱いで、コース内を歩いたり横断したりしないこと。コースは基本的に滑るためのエリアです。歩行者がいると滑る人の進路を妨げ、衝突などの事故をまねきます。
ブーツで歩くと雪に穴があき、コースを荒らしてしまいます。穴だらけのコースは滑りにくく、滑走者が転倒するなど危険な状態に。
リフト乗り場付近を歩く場合
コース下の緩斜面で滑りを練習するなど、スキーやスノーボードを脱いで移動する場合は必ずコースの端を通ります。常に滑る人を優先してジャマにならないよう配慮するのがマナーです。急斜面を滑り降りられないなど、やむを得ずコースを歩いて降りる場合も、必ずコースの端を通ること。自分の技術に合った斜面を選ぶことも大切です。
photo & text : Chiho Kuriyama