スキーをさほどしたことのないパパママでも大丈夫!スキー場は楽しい!
子どもに自然体験をさせたい。そうは思っていても冬は寒くて外出がおっくうになってしまいがち。
しかし、冬にしかできない貴重な体験があります。それがスキー!白銀の大自然の中での雪体験、スキー体験は、子どもを大きく成長させてくれるはず。
「これはもうスキー場に行くっきゃない!」と思ってみても、初めてのスキー場は分からないことばかり。
そこで、この特集では、初めてスキー場に行くファミリーを対象に、ファミリースキーに欠かせない重要なポイントを紹介。「何を準備すればいいんだろう?」「どこのスキー場に行けばいいのかな?」と不安を感じていたことも、これを読めば即解決。
家族の冬の休日を、うんと楽しく過ごすことができます。さあ、コタツを飛び出して、いざ、スキー場に出発です。
シーズン中に数回なら“道具”はレンタル利用がオススメ
スキーに行くと決まったら、まず問題になるのが用具。特に子どもの用具は買うか借りるか悩ましい。ジャストサイズで購入すると来年は使えないのは明らか。大きめを買えば複数年使えるが大きくて扱いにくい。そこでオススメはレンタルです。昔に比べると品質は格段に向上。ジャストフィットの用具なら、扱いやすく上達も簡単です。それに、シーズン中に何回も行かないのであれば、レンタルのほうが経済的です。
はじめてのスキー場で借りるべきアイテム
・スキー板
・ストック(ポール)
・スキーブーツ
・ウェア上下
※ウェアはサイズ調節ができ複数年着られるモデルもあるので購入してもよい
グローブや帽子はコロナ対策のために販売のみになっているスキー場も増えているので、事前にスポーツショップを覗いてみよう。その程度の事前準備なら、気持ちも高められるかも!
ネットで事前予約が可能<タングラムスキーサーカス>
事前申込しておけば、当日スマートな受付。パパの評価も上がるかも!
レンタルコーナーで子どものスキーを借りようとするとき「なぁ、●●の身長はいくつだ?」というやり取りがしばしば見られます。
スキー場のレンタルを利用する際には、申込書に氏名や住所、連絡先は当然ながら、借りる人の身長や足のサイズも記入します。
しかし、小さい子どもの場合、自分の身長や足のサイズを把握できていなかったり、「結局、何を借りたらいいの?」と、その場で焦ってしまったり、意外なストレスになることもあります。
そうならない為にも、便利なのが「事前予約システム」です。
当日、煩雑になりがちな申込書の記入や決済を事前に済ませておくことで、待ち時間が短縮され受け渡しもがスムーズです。ぜひ、活用してみましょう。
※タングラムスキーサーカスではコロナ対策としてウェアは毎度クリーニングを行い、小物(グローブ・ゴーグル・帽子)は販売のみとなっています。
キッズは豊富なサイズを用意<湯沢中里スノーリゾート>
すぐに大きくなる子どもたち。レンタルなら豊富なサイズが揃っています。
キッズレンタルは、サイズのレパートリーも重要なポイントです。当然、大きいサイズを無理に使用すれば動きづらく、スキーが嫌になってしまうということも…。
そうならないためにも、公式ホームページなどで取り扱いサイズもチェックしておきましょう。
湯沢中里スノーリゾートはキッズサイズが豊富で、子ども用のスキーブーツは15cmから、ボードブーツは17cmから、ウェアは90cmから用意。スノーボードは軽量で初心者でも取り回しがしやすいモデルを中心にラインナップしています。
通常推奨されるキッズサイズ
・スキー板:身長-20cm
・ブーツ:通常使用しているサイズ±0cm~+1cm
・ウェア:ちょうどのサイズ
自分で用意しておくべきアイテム
・インナー上:化繊などの速乾性の高いものがオススメ(意外と汗をかきます。汗冷えに要注意)。綿100%は乾きが遅いのでNG
・インナー下:保温性の高いタイツ、ストレッチの効いた動きやすいパンツなど
・ミドラー:寒い時はフリースなど保温性の高いもの。暖かいときはトレーナーなど
・靴下:厚手のものがあれば、なお良し(暖かな日は普通のものでもOKですが寒い日は保温性の高いものがいいでしょう)
・グローブ:保温性、防水性の高いもの。すぐに水が染み込むものはNG
・ニット帽:安全面を考慮するならヘルメット推奨。ヘルメットはスキー場でレンタルしていることも
・ゴーグル:雪目対策に必要
スキー場へのアクセスは、とにかく近いがベスト
スキー場への行き帰りにかかる時間は、できるだけ短い方がいい。アクセスに時間がかかり過ぎると着いたときには疲れ果て、滑るどころではなくなってしまう。また、アクセス時間が短いと、それだけ滑る時間を多くとることもできます。車で行く場合はICを降りてからの所用時間が短いのがポイント。また、雪道に慣れていないのならICからスキー場までのアクセス道は山道でないほうがいいでしょう。
当然、車でスキー場に行くのであれば、スタッドレスタイヤは必須(天候によってはチェーンだけで済む場合、スタッドレスを履いていてもチェーンを装着しなければならない場合もあります)。
スタッドレスタイヤやチェーンが用意できない場合は、スタッドレスタイヤを履いたレンタカーやバスツアーを活用するという選択肢もあり。バスツアーはリフト券が含まれている場合も多いので、総額でお得になることもあります。バスツアーは、かつては深夜出発がほとんどでしたが、最近は朝出発のツアーもあり家族連れでも利用しやすくなっています。
電車の場合は最寄り駅からの送迎バスなどのアクセスを確認しよう。
関越自動車道湯沢ICからわずか10分!<湯沢中里スノーリゾート>
雪道が不安な場合は最寄り駅からのバスや、パークアンドライドの情報をチェックしよう
湯沢中里スノーリゾートであれば、車利用の場合、関越自動車道湯沢ICから消雪パイプ有の道路で約10分。
消雪パイプとは、道路に埋め込まれ、雪を融かすための水を噴出する設備。これがあれば、雪道に不慣れでも比較的安心感があります。
電車利用ならJR越後中里駅を降りれば目の前がゲレンデです。またJR越後湯沢駅からは30分おきに無料シャトルバスを運行しているので、新幹線でのアクセスも便利です。
さぁ、いよいよスキー場選びに関する最重要ポイント!子どもが滑りやすいコースがあるかを要チェック!
ファミリースキーは、親子で滑ることが大前提。それ故、初めての子どもでも滑れるコースは欠かせません。何も考えずにスキー場を決めて、いざ行ってみると初心者向きのコースがなかったなんてことになれば、ファミリースキーは大失敗です。
スキー場選びは、はじめてのファミリースキーにおける最重要ポイントです。
肝心なのは、子どもが恐怖心を抱きにくい斜度の緩い斜面があるかです。さらに幅が広いと、自由にコース取りができ余裕をもって滑ることができます。加えて、ベルトコンベア式リフトの動く歩道(スノーエスカレーター)なら、小さな子どもでも安全に利用することができ、滑りに集中することができます。
スノーエスカレーター完備初心者専用エリア <湯沢中里スノーリゾート>
リフト乗車の前に練習できるスペースがあればベター
リフトの乗り降りは、まだスキーに慣れていない子どもにとって難しいもの。どのタイミングで乗るのか、降りるのかが分からず、緊張してしまい恐怖心を覚えてしまうこともあります。しかし、スノーエスカレーター(動く歩道)であれば、自分のタイミングで乗ることができ、下りるときも足が最初からついているので、怖くありません。
湯沢中里のゲレンデに向かって右端にあるのが初心者専用のエンゼルゲレンデ。100mと50mの2本のスノーエスカレーターが設置され、まだリフトに乗れない子どものゲレンデデビューに最適です。
ほとんどのコースがホテル前に合流するので安心<白馬コルチナスキー場>
迷子になりづらいゲレンデレイアウトはファミリーには重要なポイント
少し滑れるようになった子どもたちは、自分で自由に滑りまわりたくなるもの。それは、自分の意志でコントロールをできるようになった証なので喜ばしいことですが、広いゲレンデでは迷子になる心配もあります。
ファミリースキーに向いているスキー場は、大きければいいというものではなく、どんなレイアウトになっているかがポイント。できるだけ、子どもでもレイアウトを把握しやすい、シンプルなスキー場がおすすめです。
例えば、白馬コルチナのゲレンデは「つぼ型」になっているため、ほぼ全てのコースがホテル前の池の田ゲレンデに合流します。ホテルを目印に滑走すれば、子ども連れでも迷子の心配が少ないから安心。また、ゲレンデとホテルが直結しているのでダイレクトイン&アウトか可能です。
信頼のおける子ども向けのレッスンがあれば上達間違いなし
スキーデビューにせよ、子どものスキルをレベルアップさせたいなら、スキーを教えるプロ、キッズスクールに入校させるのが近道。最初に基礎をしっかり練習しておけば、その後の上達の度合いはケタ違い。すぐに親よりも上手くなってしまうかもしれません。
子ども向けのレッスンを行なっているスクールは、大きくふたつに分けることができます。
ひとつは、一般のレッスンの中に、子どものクラスを設けているスクール。もうひとつは、子ども専用を謳っているスクールです。一概には言えませんが、子ども専用のスクールは、施設やシステム、レッスン内容が子ども向けに特化したものなので、安心して任せることができます。
キッズ&ジュニアスクールもネット予約可能<タングラムスキーサーカス>
人気のキッズ・ジュニアレッスンを確実に受けるには事前予約をしよう
スキースクールは先生の数が決まっているので、土日になると定員になって受け付けてもらえなくなることもあります。そういった心配をなくすためにも、事前予約は是非ともオススメしたいシステムです。
タングラムのスクールは、子どものレッスンがスキー場のWEBから事前予約可能。講習中に使用するレンタルもWEB予約ができます。当日の面倒な手続きが不要なので、受付がスムーズです。
ふたつのキッズスクールがありレッスンが充実<湯沢中里スノーリゾート>
子ども専用レッスンであれば、楽しませながら子どものやる気を引き出します
親としては、「キッズスクールがどういったコンテンツなのか?」「どうやってこどものやる気を起こさせるのか?」は気になるところです。
湯沢中里スノーリゾートでは「中里スキー学校」と「ママミキーキッズスノースクール」があり、それぞれのスクールでは工夫を凝らし、子どもたちを楽しませるレッスンを実施。
初心者レッスンはスノーエスカレーターを使用するので効率的にレッスンが受けられます。ママミキーではランチ付きで一日子どもを預かるワンデーレッスンが人気です。
滑らなくても楽しめるキッズパークやアクティビティ
子どもは滑るだけでは飽きてしまったり、疲れてしまったり、初めてでうまく滑れないと気分転換が必要になることもあります。
しかし、最近のスキー場の特徴は、滑らなくても楽しめること。雪遊びやそり遊びができるキッズパークやスノーラフティングなどのアクティビティもあり、まだ滑れない子どもや、滑りに飽きた子どもでも楽しめるよう工夫されています。
つまり、スキー場は滑りに行くためだけの場所ではなく、雪遊びをしにいく場所でもあるということです。滑らなくても楽しめる、それがイマドキのスキー場なのです。
家族みんなで楽しめるスノーラフティング<タングラムスキーサーカス>
スノーラフティングは様々なスキー場でも取り入られている人気のアトラクション
雪上をスノーモービルでラフティングボートを引っぱる人気のアクティビティがスノーラフティングです。幼児は保護者の同乗があればOK。さらにスリルが味わいたい人にはバナナボート型もあります。
タングラムスキーサーカスの場合は、夏はゴルフ場として営業する広大なフィールドの中を、スノーモービルで引っ張られる爽快感は一度体験すると忘れられません。
ふたつのパークで雪遊びと雪体験を満喫<白馬コルチナスキー場>
イマドキのキッズパークはソリ遊びだけではなく、チュービングなどで遊べる場所もあります。
コルチナワンダービレッジには「キッズパーク」と「雪遊びパーク」があります。
雪遊び専用の「キッズパーク」にはチュービングエリア、スノーラフティング、オフロードバイクなどがあります。エリア内はゲレンデから完全に隔離されているので、他のスキーヤー・スノーボーダーとの接触の心配もなく、思う存分雪遊びに夢中になることができます。
もうひとつの「雪遊びパーク」は、かまくら体験、雪上車体験などで楽しめます。
アクティビティはスキー場毎に体験できる種類が違うので、他のスキー場でもぜひチェックしてください。
子どもも大人も満足できるゲレ食が充実
スキー場でのもうひとつのお楽しみといえば食べること。最近のゲレ食は定番のカレー、ラーメンだけでなく、素材にこだわったものや郷土色を出したものなど、そのスキー場でしか味わえないものもあります。また、絶景を見ながら休憩できるスポットなども増え、クレープなどのスイーツ系は今では定番化しています。
スキー場によっては、子ども向けに低アレルゲンのメニューを用意していたり、アレルギー対策に限り持ち込んだレトルト食品を温めてくれることもあるので、心配がある方はスキー場に確認してみてください。
ゲレンデを眺めながらゆったりランチが人気<白馬コルチナスキー場>
各スキー場ともにこだわりのメニューを用意しています
白馬コルチナでおすすめのランチは、ホテルグリーンプラザ白馬2階のレストラン「アルプス」。
ゲレンデ側がガラス張りになった景色のいい空間で、ゆったりとランチが楽しめます。野菜たっぷりカツカレーライス、信州味噌チャーシューメン、サーモンとイクラの親子丼などのメニューがあります。またホテル1階のティーラウンジ「りりかる」では、食事メニューの他、パティシエ特製スイーツが人気です。
雄大な景色を眺めながら休憩できる「野尻湖ラウンジ」<タングラムスキーサーカス>
絶景を楽しめるカフェでおしゃれなメニューを楽しめるのもイマドキ
ホテル前から野尻湖テラス観光リフト(第5クワッドリフト)に乗れば、野尻湖や北信五岳の絶景が望める展望デッキに到着。リフトはスキーやボードをしない人でも乗車可能です。リフト山頂駅2階「野尻湖ラウンジ」では、コーヒー、地元産甘酒、ホットチョコ、ピザ、アップルパイなどのメニューが楽しめます。
ホットチョコや、アップルパイなどこどもが喜ぶメニューもあることに加え、絶景も見られるので、ママからの評価も上がるかも!?
滑りのシメには定番のクレープがおすすめ<湯沢中里スノーリゾート>
帰り際に食べるクレープはスキー場の鉄板!甘いものが疲れた体にうれしい
駐車場P1とP2の間にあるマウンテンテラスの「Mt.スナック」には「スマイリークレープ」を併設。
滑った後に味わうフルーツたっぷりのオリジナルクレープは絶品です。
頑張ってスキーを滑った子どもへのご褒美にしてもいいかも?
お泊まりスキーはゲレンデサイドの宿泊施設が便利!
宿を決める基準の最優先項目はゲレンデに直結していること。子ども連れだと何かと荷物が増えがち。楽に移動するには距離が短いほうがいい。
滑り疲れた後に、宿にチェックインするために長く移動する、というのもなかなかハードです。
ウェアのままチェックインして、布団にダイブ!というのが何より楽です。
また、悪天候のときには、無理にゲレンデに出るのではなく、部屋でトランプやゲームを楽しむのもありです。
急な用事で部屋に戻る場合でも、宿がゲレンデ直結だと便利です。
信州の地産地消メニューが自慢のグルメディナーバイキングが人気<白馬コルチナスキー場>
たくさんの美味しそうなメニューを目の前に子どもたちも大興奮
白馬コルチナのゲレンデベースに立つのが赤い三角屋根がトレードマークの「ホテルグリーンプラザ白馬」。
夕食のグルメディナーバイキングには、目の前で調理するライブキッチンなど50種類もの豊富なメニューが人気。キッズメニュー、離乳食も用意されています。
雪上で遊んだ疲れを癒してくれる温泉露天風呂 <タングラムスキーサーカス>
景色を眺めながら入る露天風呂は格別
タングラムのゲレンデベースには、スタンダードな「ホテルタングラム」と、落ち着いた雰囲気で上質の寛ぎを提供する「ホテルハーヴェスト斑尾」のふたつのホテルがあり、好みで選ぶことができます。温泉大浴場には露天風呂も併設され、一日の疲れをじっくりと癒してくれます。
この他、室内プール、リラクゼーション、カラオケルームも備わり、充実したホテルステイを満喫できます。
スキー場選びには優先順位が大事!自分たちには何が一番大事かをシミュレーションして
いかがでしたでしょうか?
はじめてのファミリースキーを成功させるためには、何を優先したら自分たちにマッチするか、よく考えてもらえれば幸いです。
「うちの子は負けず嫌いだから、スクールでうまくなったら自信につながるかな?」
「うちの子はとにかく楽しいのがいいから、アクティビティ重視かな?」
「ママのことも考えると、温泉やエステがあるホテルがいいかな?」
などなど。
ぜひ、この記事を参考にしながら、色々なスキーリゾートを調べてみてください。
皆様のファミリースキーデビューが最高の思い出になることを祈っています。
Text by Akira TSUJINO
本記事で紹介したスキー場 2021-2022営業DATA
湯沢中里スノーリゾート(新潟県)
[営業期間]
2021年12月18日〜2022年3月27日
[リフト1日券]
- 大人 4,500円
- シニア・中高生 3,500円
- 小学生 2,500円
※未就学児は保護者1名に対し、1名まで無料
タングラムスキーサーカス(長野県)
[営業期間]
2021年12月18日〜2022年4月3日
[リフト1日券]
- 大人 4,300円
- シニア 3,700円
- 小学生 3,000円
- キッズ 1,000円
白馬コルチナスキー場(長野県)
[営業期間]
2021年12月18日〜2022年4月3日
[リフト1日券]
- 大人 4,200円
- シニア 3,700円
- 小人(6~12歳) 2,600円
※未就学児は無料(但し、リフト券保証金500円別途)