大正時代末期に誕生し、まもなく100周年を迎える野沢温泉スキークラブは、国内屈指の育成カリキュラムで、これまで数多くの選手を輩出してきた。そんな歴史と規模を誇るスキークラブが取り入れているプロダクトが、スノーヘルメットで唯一「WaveCel」のテクノロジーを搭載したAnonのヘルメットだ。今回は、実際にスキークラブで育成や運営に携わっている河野克幸さんと上野 修さんに自身の経験などを通した、ヘルメット着用の重要性や日頃から使っているプロダクトの使用感などについてお話をうかがった。
お話をうかがった上野 修 さん(左)と河野克幸さん(右)

2023年12月に誕生から100年を迎える野沢温泉スキークラブとお2人の関わり方について教えてください。

from 河野さん

野沢温泉スキークラブは、最初にリフトを作り、自分たちで滑る環境を自分たちで作っていた歴史があります。来場者が増えたことで運営を村へ移管し、その後は人材育成に集中してきたスキークラブです。まもなく100年を迎えるということで、次の100年のスタートをどう切っていくか、今までの歴史を学びながら、これからどうしていくか...、というのを考えているちょうど転換期を迎えています。僕自身の仕事としては、スキークラブで理事をやっているほか、中学生の競技スキーのコーチングも担当しています

from 上野さん

僕は父と一緒にスキー場のレストランで仕事をしながら、ジュニアスキークラブで子どもたちのコーチングの手伝いなどで関わっています

from 河野さん

子どもの頃は2人ともこのクラブでアルペンの競技スキーをやっていたんですが、修はモーグルへ転向し、僕もそのままフリースタイルへ。それぞれが違う方向で活動をしてきました。コーチではありますが、子どもたちと日頃から一緒に滑って、自分の経験を伝えたり、見本を見せられればと思っています

その日のコンディションに合わせてパウダーやオフピステのバーンでのライディングを楽しむという河野さん

普段はどのようなスキーライフを楽しんでいますか?

from 上野さん

子どもたちもまだ小さいので、滑れる時間は少なくなってしまいましたが、整備されていないバーンで遊ぶことが多いですね。スキーライフという面では、朝はがっつり滑って、お昼にはお酒を飲むというような楽しみ方もしています。競技をやっていたときにはできなかったので…(笑)

from 河野さん

僕はシーズンを通してバックカントリーへ行ったり、スキー場ではオフピステやツリーのなか、オンピステを気持ちよく滑ったりコンディションに合わせて楽しんでいます

スキークラブで子どもたちの育成に携わり、日頃からヘルメット着用の重要性も伝えるという立場のお二人ですが、ヘルメットに関して自身の経験から感じていることや、野沢温泉スキークラブで取り入れている「WaveCel」搭載のAnonのヘルメットについて教えてください。

from 上野さん

ヘルメットって間違いなく着用した方が安全ってわかっているプロダクト。ちょっと転んだら怖いな…、というメンタルになってしまうと乗る位置が変わってしまい競技をやっていると成績に影響をしてしまうことも...。着用していても信頼できないプロダクトだと意味がないので、本当に安心できるプロダクトを使用するっていうのはメンタル的な部分でも後押しをしてくれると競技の経験から感じています

from 河野さん

今の子どもたちって最初からヘルメットを被るように指導されるので、それが当たり前なんですよね。だからこそ、選ぶなら安心できるものを選んだほうが良いと思っています。仕事でレスキューもやっているんですが、ヘルメットを被っていても凹んでしまっていたり、被っていなくて大怪我をしている方も見てきているので、テクニックのレベルや大人子ども問わずプロダクトの選択は重要だと考えています

【WaveCel】
頭とアウターシェルの間に配置された波を打っている衝撃吸収剤のようなものがWaveCel。
万が一の際に
①セルが曲がり頭部への衝撃を逸らす。
②セルが潰れ、車のクランブルゾーンのように衝撃を吸収する。
③セルが動き揺れや斜度衝撃を分散させる。

という③つの動作が発動し、頭部を脳障害から守ってくれる。

from 上野さん

信頼できるプロダクトでなければ意味がないという点で、WaveCelのテクノロジーにすごく信頼を寄せています。ツリーだけでなく、バーンに叩きつけられるような激しいクラッシュをしたときに、頭を打つだけでなく一瞬で首までそのままもっていかれるので、WaveCelによって作動する3つのステップは、そういった負担も軽減することが想定されますよね。頭も首も命に関わるので…

from 河野さん

アイスバーンとかって頭を打つと衝撃がすごいので、頭全体がWaveCelに守られているというのは、心強いです。山を滑っているときに転倒すると回転することがほとんどで、揺れながら2回、3回と何回も頭を打つ。まさにそういったシーンでWaveCelが発動し、揺れや衝撃から最大限守ってくれるというのはすごく意味があります

頭部を守る「WaveCel」のテクノロジーに加え、使用感や緻密に設計されたゴーグルとの相性、デザインについてはいかがですか?

地形をはっきりと見極められるハイコントラストレンズPERCEIVE BLUE

from 上野さん

めちゃくちゃ軽いです! 軽いヘルメットって少し大丈夫かな…、って思っていたんですが、Anonのヘルメットはしっかりとしたフィット感で守られている感じがしますし、オフピステとかで揺れながら滑っているようなときも首に負担がかからないです! ゴーグルのレンズも見やすくて、なかでも青いPERCEIVE BLUEのレンズは地形や凸凹もしっかり目でキャッチできるので気に入っています

from 河野さん

着用しているかわからないくらい本当に軽い。もうビーニーと同じですね(笑)。ベルトもマグネットになっているのですぐに装着できますし、通気性も良くて、ヘルメット内が熱くなるという感覚もありません。そういえば今日、頭が小さく見えていいねって言われました! ゴーグルと合わせて使ったときのフィット感も抜群です

19個のアクティブベント(通気孔)を兼ね備えているので通気性も抜群
Fidlock®マグネチックヘルメットストラップバックル搭載なので、グローブをつけたままの脱着もスムーズ
小さなツバを含め、緻密に設計されたヘルメットとゴーグルの一体感。双方を組み合わせることでより快適さを増す。

from 上野さん

ヘルメットに小さなツバがあるんですが、これが絶妙なんです。ツバがないと水滴がゴーグルのスポンジを伝って入ってきてしまうし、ツバが大きくても装着が煩わしいので、ちょうど良いサイズでスタイリッシュ!

クリアな視界はもちろん、最大の魅力でもある革新的なMagna-Tech®の採用により、クイックなレンズ交換が可能。曇ってしまった場合でもすぐに対応できる。

from 河野さん

レンズの視界の良さと、交換のスムーズさもこれ以上のゴーグルはありません。スキークラブのメンバーもみんな使用しているので、レンズをシェアすることもあります

from 上野さん

違うメーカーのもので、ゴーグルはハマっているのにヘルメットが動いてしまうということがあったんですが、Anonではまったくそういったことがありません。ゴーグルにマグネットで取り付けられるフェイスマスクを雪山では100パーセント使用していて、息苦しくなったら取って、マグネットでワンタッチで取り付けることができるので、ヘルメット、ゴーグル、フェイスマスクとセットで手放せないです

BOA® 360°フィットシステムで、ダイヤルを回すだけで素早い微調節ができるのでフィット感も抜群

数あるプロダクトのなかから、Anonを選択する理由は?

スタイリッシュな滑りにAnonプロダクトが自然と馴染む

from 河野さん

ほかのプロダクトにはないWaveCelのテクノロジーに加え、ヘルメットもゴーグルもストレスフリーに装着することができるのですぐに滑り出せる!やっぱり滑るなら早く滑りたいですから(笑)。スノーボードから始まったブランドかもしれないけど、雪山というフィールドは同じ。安全面もそうですが、使いやすさとカッコ良さも全部妥協したくない僕にとって、これほどぴったりなプロダクトはありません。プレーヤーとしても、指導者としても長く続けていくための大事な選択にAnonを選んでいます

from 上野さん

ブランド名を知っている程度だったブランドでしたが、スキークラブの活動を通して実際に使うようになったらヘルメットとゴーグルの一体感と軽さ、さらには安全性の高さを知り、信頼できるプロダクトになりました。スキーってどんなレベルの人もリスクはあるので、WaveCelで万が一のときでも守ってくれるというのは、スキーを長く続けていくうえで重要だと考えています。大切な人たちを悲しませないためにもAnonという選択をしています

最後に今後の展望や挑戦したいことを教えてください。

from 河野さん

40代になり20代の頃とはまた違うスキーやスノーボードライフを送っています。40代は40代の挑戦のやり方があるし、それは60代でも70代になっても同じ。常に進化していくためにも、信頼できるプロダクトを使用して安全を確保するということは大切になってきます。そのなかで、僕は挑戦し続けて、限界を超えていきたいと思っています

from 上野さん

今までは山を登ることにあまり興味がなかったんですが、歳を重ねてきて周りにもバックカントリーを楽しんでいる人たちが増えているので、これから先のスキー人生では挑戦していきたいと思っています。新たなフィールドへのチャレンジを後押ししてくれるのも信頼できるAnonのプロダクトがあるからこそ。足腰が動かなくなるまで、スキーを続けていきたいので、しっかりと安全を確保してトライし続けていきたいです

野沢温泉スキークラブの指導者、そしてプレーヤーとして生まれ育った野沢温泉でスキーライフを送り続ける2人が、数あるプロダクトのなかから、たくさんの経験を通して選んだAnonのプロダクト。唯一無二のスタイリッシュさと安全性を兼ね備えたAnonのプロダクトの選択は、大自然を舞台に挑戦し楽しみ続けるスキーライフをさらに豊かなものにしていく。

今回の取材で河野さんが使用してるアイテムはこちら

ヘルメット

モデル名:LOGAN ウェーブセル
価格:¥ 27,000 (税込 ¥ 29,700)
色:5色展開
商品説明:
Logan ウェーブセル ヘルメットは、先進の保護テクノロジーを搭載し、極上のフィット感と快適性を実現したロープロファイルでライトウェイトなスタイルが特徴です。

3Dセルによる保護機能を備えた注入成型構造のAnon Logan ウェーブセル ヘルメット。ライトウェイトなシェル、EPSとウェーブセルのライナーを採用し、薄く流れるようなフォルムが特徴です。ウェーブセルは、ヘルメットの内側のライナーに折りたたみ式のセル構造を採用し、最初に加わる力を軽減することによって衝撃と回転する力を緩和します。また、つぶれることによって衝撃速度を低減し、すべることによって頭部にかかる衝撃の向きを変えます。ダイヤルを回すだけで、簡単かつ素早い微調節を可能にするBOA® 360°フィットシステム、片手で、しかもグローブを着けたままバックルの着脱ができるFidlock®マグネチックヘルメット ストラップバックルでさらに快適性とフィット感を実現します。Polartec® Power Grid®フリースのライナーとイヤーパッドは速乾性と温かさを備え、一日中快適な装着感を実現します。

ゴーグル

モデル名:M4 ローブリッジフィット
価格:¥ 37,000 (税込 ¥ 40,700)
色:5色展開
商品説明:
正確無比なヘルメットとゴーグルのフィット。つまり、これ以上ない広い視野とハイコントラストを提供。しかも、トーリックレンズと円柱レンズを装着できる前代未聞のフレームを採用。

Anon M4 シリンドリカル ゴーグルは正確無比なヘルメットとゴーグルのフィットと広い視野を提供。ロープロファイルの円柱レンズのデザインです。ローブリッジフィットは、ノーズ部分に向かって5~7mm厚みが増す改良されたフェイスフォームでフィット感を高めています。革新的なMagna-Tech®クイックレンズ交換テクノロジーを採用し、強力なマグネットにより従来よりレンズの交換がしやすくなりました。M4は、トーリックレンズと円柱レンズを装着できる前代未聞のフレームを採用。M4のこのエディションは、PERCEIVEレンズを採用した2枚の円柱レンズを備え、雪山の地形がはっきり認識できるハイコントラストな光学設計が特徴。また、曇り止め加工が施されているのでどんな環境でも超クリアな視界を提供します。MFI®(マグネット式一体型)により、フェイスマスクをシームレスに密着。フレーム周り全体に配した通気孔が空気の流れを保ち、曇りのないクリアな視界を提供します。MFI フェイスマスク、マイクロファイバーゴーグルバッグ、レンズ圧縮ケース付属。

Anon

1977年に創業者のジェイク・バートンがスノーボードの製造からスタートした「Burton」。スノーボード界において不動の地位を築き上げたBurtonは、2001年に「Anon(アノン)」ブランドを起ち上げ、画期的なゴーグルをリリース。現在ではゴーグルだけでなくヘルメットブランドとしても注目を集めている。あらゆる冬の天候に適した視界や快適性を、最先端のスタイリッシュなルックスで、すべてのライダーたちのニーズを満たすプロダクトを提供している。

撮影協力:野沢温泉スキー場 https://nozawaski.com/

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