今季でオープン40周年を迎えた、岩手県八幡平市にある安比高原スキー場。雪質の良さにコースバリエーションも豊富で、ベースにはゲレンデ直結のラグジュアリーなホテル。すべてにおいてハイレベルなサービスを提供し、瞬く間に多くのスキーヤー&スノーボーダーたちの心をつかみ、誰もが憧れる日本屈指のスノーリゾートとして確立していった。
安比高原のポテンシャルの高さは、国内のみならず世界中に広まっていき、近年では多くの外国人が訪れるようになっていたが、コロナ渦の影響で外国人来場者は減少。残念なことではあったが、外国人の増加に目を奪われていた一方で、ファミリースキーを楽しむ家族も増えていた。若かりし頃、安比の魅力にハマり、結婚して家庭を持ち、子供たちに安比の素晴らしい景色を見せたい、楽しかったコースを子供と一緒に滑りたいと訪れる人も多い。
家族でスキー場に行こうと考えると「移動がラク」とか「緩斜面」が多いか「キッズパーク」、「キッズスクール」があるかなど、子供中心の「条件」を絞ってスキー場を選びがちになりやすい。しかし子供たちに心から楽しんでもらいたいと思うなら、安比高原のように大人も思う存分に楽しめて、家族みんなが楽しい時間を共有できるスキー場こそ、本当のファミリースキーが楽しめる場所と言えるのではないだろうか。
満足度の高い「安比クオリティ」の数々を、大瀧ファミリーと一緒に紹介していこう!

抜群の雪質と多彩なコースバリエーションに大満足!

安比高原スキー場は「抜群の雪質」と「コースバリエーションが豊富」で、年齢やレベルを問わずにみんなで楽しく、気持ち良く滑れるのが人気の理由。滑りだせばすぐに雪質の良さがわかってもらえると思うが、コース脇の雪をすくって舞い上げれば、子供たちも安比の雪の軽さを楽しく実感できるはず!
機動力の高さも安比の魅力。ゲレンデベースから山頂まで一気に運んでくれるゴンドラはファミリーにとっても快適で便利。滑れる家族なら、いきなりゴンドラでもOK。ゴンドラからの景色や会話を楽しみながら、あっという間に山頂へアクセス!
子供たちのことも考えて「足慣らし」から、ということなら、山頂からのハヤブサコースがベストチョイス。初級者でも5500mの安比最長ロングランが気軽に楽しめる。
ハヤブサコース前半、正面に見える西森山に向かって滑る。西森山エリアは安比の中でも北寄りで雪の軽さが違うと言われ、滑って近づいていくと途中で空気感や雪質が変わったのが感じられるかも!?
前森山から先は適度な起伏も楽しめる緩斜面が続く。コース幅も広いので、ターンも大きく、気持ちいいスピードを感じながら滑りたい。雪質もいいので初級コースであることを忘れてしまいそうな楽しさが続く。
最長コースの最後は、開放感たっぷりでホテルやスキーセンターに向かって滑る安比の看板コース「白樺ゲレンデ」へ。天気が良い日は朝から陽が当たり、斜面状況もわかりやすいから、技術的にちょっと自信がなければ、この白樺ゲレンデから滑り始めよう!
太陽と青空が出てくれば、子供たちはさらに満面の笑顔で輝く。親も子供の笑顔が見られたら、さらに気分もアップして、より滑りが楽しくなる。
コース名になっているように白樺の木も多い。コース脇のちょっとした白樺の木の間をパパと一緒にチャレンジするのはちょっとドキドキするけど、おもしろい。
子供たちの滑走レベルが高ければ、山頂から中上級者コース、ハヤブサコースもおすすめだ。眺望も素晴らしく、眼下には朝日に照らされて輝くホテルのタワーが見えるかも。
ハヤブサコースは安比の中でも特に人気が高く、日中は混むこともあるので、気持ちよさで狙うなら、斜面がまだ荒れていない朝イチ。降雪後なら面ツルの斜面をいただいちゃいましょう!
週末などは、セントラルゲレンデ(ホテル側)のコースはさすがに混んでくることもあるので、比較的空いているコースを滑りたいなら山頂からセカンド安比へ移動しよう。取材時は雲の位置が悪く、残念ながら見ることができなかったが、晴れていたらセカンド安比の上部からの岩手山の眺望が最高なので、子供たちにも見せてあげよう!
セカンド安比はコースのほとんどが滑りやすい中斜面。こちらもコース幅が超ワイドなので、ファミリーにおすすめだ。ホテル方面へ戻るときはザイラークワッドを利用しよう。

from 大瀧パパ

幅広のロングコースがファミリーに最高!

安比のコースはファミリーに最高です。雪質が良く、コース幅が広く、整備もバッチリ。気持ち良くスピードを出せるから、子供たちは滑るたびに楽しくなって、スキーがどんどん好きになってくれるように思いました。
でもスピードが出る分、コースが長い分、疲れも出るので、途中で止まって景色を楽しんだりして小休止入れるなど、様子を見るようにしてくださいね。
広い緩斜面が多くて「パパの股の下を通ってみて!」とか、ただ滑るだけじゃなくて、いろいろな動きを遊び感覚で覚えてもらうにもいいと思います。子供と一緒に滑るのが、とても楽しかったです!

家族みんなで楽しめるキッズパークと安比の森の探険ツリーラン!

スキーやスノーボードができなくても、子供は雪遊びやソリ遊びなどが大好きだし、大人も一緒に楽しめる。安比の「雪遊びランド」は、安心して雪遊びが楽しめるエリアにそりエリアやチュービングコース、初めてのスキーやスノーボードの練習ができるコースまで用意。入場料(大人も子供1000円。3歳未満無料)だけで、場内に置いてあるソリやチューブが使い放題なのだ。
場内のスノーエスカレーターは全長60m、ソリやチューブを持っていてもパーク斜面の下から上までの移動が快適。こちらの利用も入場料に含まれているので無料だ。
バイク感覚の「スノーレーサー」は大人気、スノーレーサーやソリも親子2人で乗るとスピードが出やすくなっておもしろいので、一緒に楽しんじゃおう。
新感覚のプラスチックソリ「ジプフィー」はバランスが難しいけど、コツをつかめるとめちゃ楽しい!
チュービングはスタートでパパやママがチューブを押す「さじ加減」でスピードを早くしたり、途中で回ったり、後ろ向きになったりとスリルも楽しさも調整可能!
雪遊びランドの横からスタートする「スノーラフティング」も大好評。スノーモビルでラフティングボートを引いて、雪の森の景色を楽しみながらゆっくり周遊。リクエストによっては、ちょっとだけスリル感を感じさせてくれるかも(笑)。定員は4名。4歳以上が対象で12歳以下は保護者の同伴が必要。料金は1人1000円。
オープン40周年を記念して、コース長約850m(日本最長!)、本州唯一のキッズツリーラン「マジック・フォレスト」が登場。入り口はカルガモコースの途中にあって、ピンクの旗が目印。
コースは途中で迷わないように、ピンクのロープが貼られているので迷うことはない。途中でコースが何度も分かれているので、どっちを選ぶかは自分次第。まるで安比の美しい森の中を探検しているように滑れるのだ。
コースが分かれても最終的な出口は同じところにでるように、なおかつスピードがあまり出ないようなレイアウトも考えられているので安心。
コースの選択を考えたり、途中でベルを鳴らしたり、ゲートをくぐったりしてゲーム感覚で滑れるから、何度でもトライしたくなる!

from 大瀧ママ

大人も楽しいマジック・フォレスト!

ラフティングも家族全員で盛り上がれたのですが、さらにテンションが上がったのはマジック・フォレストです。子供たちの前では落ち着いていたようにしましたが、内心はとてもワクワクしていて、自分の子供時代にこれがあったら、もー大興奮で滑りまくっていたと思います(笑)。絶対大人でも楽しいと思いますので、チャレンジしてみてください!

スクール、パーク、レンタル、ホテル…。紹介しきれない楽しさが、まだまだいっぱい!

安比には、まだまだファミリースキーにおすすめのコンテンツがいっぱい。子供に初めてのスキーをさせたいなら、室内で特殊なマットの上でレッスンを行なう「ハッピーキッズスクール」へ。寒くない環境(室内)でスキー操作に必要なバランスや操作感覚を、楽しく遊びながら覚えて、慣れてきたら屋外でレッスン。上達のスピードが違うと大好評。なので、事前予約は忘れずに!
すべてのファミリーにおすすめということではないが、世界的なパークデザイナーが設計・管理し、楽しさと安全性の高さを追求した「APPI QUEST PARK(アッピクエストパーク」も興味があれば、ぜひチャレンジしてみてほしい。
ちゃんとターンができる子供(大人)であれば、いちばん小さいサイズのキッカーで挑戦してみよう。飛ぶというより通過するような感じでトライすれば、フワッと気持ちいい浮遊感覚が楽しめるはずだ。
「スキー道具をまだ用意してない」、「安比まで家族全員分を持っていくのも、送るのも、ちょっとね…」といった場合でも大丈夫。安比のレンタルはサロモンステーションがホテルやセンターハウスなど3カ所あり、子供用から大人用まですごく充実していて大人気。最新モデルやファットスキーのレンタルも用意しているので、自分のスキーは持っていかずに、気になるモデル、欲しかったモデルを借りて試してみるのもOK。オンラインでの事前予約がスムーズでおすすめ!
最後はホテル。白銀の世界に映えるレモンイエローが安比高原のランドマークにもなっている「ANAクラウンプラザリゾート安比高原」へ。上質のサービスを提供してくれるホテルに泊まって、安比高原の本当の魅力を家族みんなでゆっくり、たっぷりと味わってもらいたい。ファミリーにおすすめは1階と2階に部屋があるメゾネットタイプのルーム。しかも室内に露天風呂が付いているので景色を見ながら入浴することができる。
お楽しみの夕飯は、おすすめはカニが食べ放題のバイキング。好きなモノを好きなだけ食べられるからファミリーには特におすすめ!
バイキングはデザートも充実。子供たちのいちばん人気はチョコレートファウンテン!
大きくなったなって思っても、やはり子供は子供。こんな顔になってくれると、おもしろいというより、少しホッと安心してしまうかも!?
取材時にはマジックショーも行なわれて、子供たちだけでなくパパやママも目の前で起こった「奇跡?」に大興奮でした。
連泊の場合、和食や中華、焼肉などの他のレストランから選ぶこともできる。初日バイキングだったら、2日目の夜は、パパやママたちへのご褒美で「李朝苑」の美味しい焼肉を!
ホテル内にはアフターも充実。ジムやプール、カラオケ、ミニバスケット、ボルダリングなどで遊ぶことができる。日本ならではの旅行先の伝統的な遊びと言えば卓球(笑)。家族だけでなく友達とやっても、かなり盛り上がるはず。夕飯を食べた後の腹ごなし(?)にもどうぞ!

from 大瀧ママ

いつもは滑ることにばかり意識してしまうところもあったのですが、広いスキー場、素敵なホテルのおかげで家族みんな楽しく、ゆっくり過ごせたのは、本当に良い思い出になりました。またみんなで安比に来たいです!

from 大瀧パパ

今回の滞在ではスキー場やホテルの印象というよりも、子供たちの顔と妻の顔がいちばん印象に残ってて、安比に来て良かったって思ってます。ただ滑るだけではなく、みんなでいろいろなことを楽しむことを、これからも大切にしたていきたいですね。

Photo & Text by Tomohiro WATANABE

安比高原スキー場

アスピリンスノーと表現される、きめ細やかで軽い、極上の雪質。広大な滑走エリアには子供からシニア、初級者からエキスパートまで楽しめるをバラエティ豊かな全21コースに、楽しさの可能性を広げるパークやツリーランなども揃えた、まさに日本を代表するスノーリゾート。ゲレンデベースには上質なサービスを提供するホテルや温泉などがあって、長期滞在でゆっくり楽しむこともできる。

所在地:岩手県八幡平市安比高原

施設マップ


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