東京から新幹線で2時間でたどり着ける新潟・妙高エリアにあるプレミアムなマウンテンリゾートであるアライスノーリゾート。国内有数の積雪量と極上のパウダーを誇るゲレンデは、多くのコアなスキーヤー&スノーボーダーから絶大な支持を集めていることでよく知られているが、実はアライはエキスパートだけでなく、これからパウダーや地形にチャレンジしたい中級者にもオススメ。レベルに合わせて楽しめるアライの懐の深さを知れば、何度でも通いたくなることマチガイないだろう。では、そんなアライスノーリゾートの魅力を紹介しよう。
海外からも熱視線のパウダー天国
多くの上級者が愛してやまないパウダーライディングでの魔法のような幸福感を味わった経験はあるだろうか? 深く降り積もった極上の新雪はどこまでもフワフワで、まるで宙に浮いているかのような浮遊感とスピード感を同時に味わえる、まさにやみつきになる経験だ。だからこそ日本特有の深いパウダーを求めて、多くの海外ビジターがわざわざ日本まで滑りに訪れる。スキーヤー&スノーボーダーにとって、パウダーは最高のご褒美なのだ。
そんな魅惑のパウダーは、誰もがカンタンに滑れるというわけではない。だいたいどんな圧雪コースでも滑れるようになった後、最初のうちは深い雪に埋もれる苦い経験を繰り返し、滑れた時の喜びを重ねながらその魅力にハマっていくのがロジックだ。当然、いい雪を、いい地形でたくさん滑れば滑るほど、上達スピードは速くなる。
パウダーを上手に滑れるようになりたければ、よく当たる、条件の揃ったいいゲレンデをたくさん滑るのが近道ということ。そこでオススメなのが、アライスノーリゾートという訳だ。
ゲレンデの大部分が未圧雪! 安全管理も万全に
アライスノーリゾートは、約8割が未圧雪ゾーンという、まさに自然のなかでフリーライディングを楽しむためのスキー場。広大なゲレンデにはゴンドラ1基とリフト4本がかけられ、決められたコースだけではなく、無限のラインを自由に思い思いに楽しめるのが最大の魅力だ。ゲレンデの随所にゲートが設置されて安全管理が行われているので、フリーライディングゾーンを安全に楽しむためには、必ずルールに従うということが絶対条件ということを頭に入れておこう。スキー場管理区域外に関する注意書きも、滑る前に読むことを忘れずに。
ツリーランや沢地形にもチャレンジしよう
アライスノーリゾートのフリーライディングゾーンは、中級者向けから超上級者向けまでが揃う。まず非圧雪やツリーランの練習をするならば、中級者も気軽に入れる「ハッピープレイス」に行ってみよう。ツリーの間隔もちょうどよいので、自然のなかで滑っている爽快感が楽しめるはず。
ツリーランとともにナチュラルライディングでチャレンジしたいのが沢地形! 大小さまざまな沢がフリーライディングゾーンの随所に点在するのが、アライの醍醐味のひとつ。まさに自然のハーフパイプのようなカベとうねりを上手に滑りこなせるようになれば、上級者に一歩近づく。
エリアを熟知した案内サービスも
アライがどんなに豪雪地帯で積雪が豊富といっても、シーズンを通して雪の日もあれば晴れの日もあり、しばらく降雪がゴブサタというタイミングも当然ある。前に来た時はグッドコンディションだったのが、違う日に来ると全然別の斜面のように感じる、なんてこともしばしば。広大なゲレンデでその日ごとのいい雪や地形を探し当てるのは至難の技だが、その冒険も楽しみの一つ。でも、手っ取り早くいい場所を滑りたければ、ゲレンデを熟知したエリア案内人のスノーガイディングを利用するというのがもっとも簡単だ。スノーガイディングでは、レベルに合わせたその日もっともいいスポットを案内してくれ、動画撮影も行ってくれるので、効率的にアライを楽しみたければぜひチェックを。
絶景の圧雪コースも楽しもう!
パウダーや自然地形コースだけでなく、キレイに圧雪されたコースも実はアライでは人気が高い。最上部の絶景コース「ビーフリー」からは、天気が良ければ日本海や佐渡まで眺めながら、最高に気持ちのいいターンを刻むことができる。また山頂からベースエリアまでは、「ベアバレー」「妙高ロングラン」「六本木ロード」「ヴィレッジロード」「ポニー」のコースをつないで、最大7kmものロングランが楽しめるので、圧雪コースだけでも滑りごたえ十分!
リゾートゲレンデはグルメもお楽しみ!
パウダーや自然地形をたくさん滑ってお腹が空いたら、雄大な大毛無山に位置するスカイレストラン「ZEN」。ゲレ食定番のカレーやラーメンから、サーロインステーキやグリルメニューまで、バラエティに富んだランチが楽しめる。なかでも名物の「ZENホワイトマウンテンチーズバーガー」は見た目もインパクト大なオススメの一品。天気が良ければ、建物外のテラスから景色を眺めてくつろぐのも◎
ゲレンデ下部でのランチ休憩は、ヴィレッジステーション1Fの「ゴンドラレストランVillage」へ。ゴンドラ乗り場に直結したフードコートなので、誰もが気軽に楽しめる。「新潟名物タレかつ丼」や「長岡生姜醤油ラーメン」「上越豚骨ラーメン」など、ご当地メニューが満載!
ちょっとひと息つきたいときは、同じくヴィレッジステーション1Fの「MYOKO COFFEE」で温かなホットドリンクとともに美味しいフードが待っている。 2種類のコーヒー豆から選べる自慢のコーヒーやエスプレッソを使用したアレンジドリンク、小腹を満たすパニーニやケーキ、自家製焼き菓子などが、パワーチャージになる。また、 生ビールやクラフトビール、ホットワインもあるので、滑り終わりの乾杯に立ち寄るのもGOOD!
レンタルやショップも充実
ヴィレッジステーション内には、レンタルコーナーやショップも併設されている。レンタルの「サロモンステーション」では、大人から子供までの各種サイズはもちろん、こだわりのサロモン製品ほか、ハイエンドモデルもチョイスできる。せっかくの機会に、パウダーボードを試してみるのもオススメ。
なにか忘れ物をした時にも安心な、スキー&スノーボードギアが一通り揃うショップ「ゲレスポ」も覗いてみよう。ARAIオリジナルグッズや、あると便利な雪上グッズなど、いいアイテムに出会える可能性も大。
滑る以外にも楽しさ満点のアクティビィが目白押し!
アライスノーリゾートは滑るのはもちろん、雪上アクティビティも満載なのでさまざまな楽しみ方ができる。
スキーやスノーボードをしない人でも雪山を楽しめる「スノードライブツアー」は、股がるだけで簡単に操作が可能。スノードライブを使って、雪山を滑るのとはひと味違った感覚でエンジョイしよう。
スノーシューで静かな森の中の自然を存分に感じながら散策するスノーシュー体験や、一本のワイヤーを伝って170mを一気に滑空するジップラインも人気のアクティビティ。アライを訪れたら、ぜひいつもとは違うゲレンデの遊び方を満喫してみてはどうだろうか?
ゲレンデ直結ホテルで憧れのリゾートステイ
こんなにも魅力満載のアライリゾートは、1日じゃ遊び尽くせない。贅沢に堪能し尽くすなら、ゲレンデ麓にそびえるリゾートホテルに滞在するのが一番! 滑り終えたらそのまますぐにチェックインができ、なんでも揃うホテルでアフタースキーも存分に楽しむことができる、至福の時間が待っている。
これまでパウダーやナチュラルライディングは、自分とはかけ離れた玄人が楽しむものだと思っていたスキー・スノーボード中級者も、まだこれから上手くなりたいエントリー層も、アライスノーリゾートなら、ワンランク上の環境で確実に滑りも遊びも楽しめることがお伝えできただろうか?積雪量が多くシーズンが長いアライスノーリゾートで、まだまだシーズンを楽しんでほしい。
著者:岸野真希子
スノーボード歴:25年
高1でザウスデビューし、一瞬でスノーボードの虜に。
在学中から雪山にコモりはじめ、雪を求めて夏はNZへ。
ショップ勤務後、スノーボード専門誌『TRANSWORLD SNOW boarding JAPAN』の編集者を経てフリーに転向。
2013年から白馬村に移住し虎視眈々と極上ラインを狙っている。
著書:HELLO HAKUBA VALLEY