スノーボードのビンディングは、ボードにブーツを装着するためのインターフェイスとしての役割を担う重要なギア。足首周りとつま先部分を固定する2つのラチェット式のストラップを締め付けて足を固定するというのが一般的だが、従来のストラップ式以外にも簡単な着脱を可能にするさまざまなタイプが存在する。ワンタッチで装着できるステップインやステップオンシステム、ハイバックを倒して装着するリアエントリー式、またあらたな構造を持つ新世代ストラップ式など、多くの選択肢が登場している。特に5-26シーズンは新たなイージー脱着システムを搭載するブランドやモデルが増えて、市場が盛り上がっているので注目したい。
これから自分のギアをゲットしたい人や買い替え時期の人は、ぜひこの機会に簡単装着のビンディングもチェックしてみよう。これらの新世代ビンディングは脱着時間を短縮するのはもちろん、立つ・座るといったわずらわしさからも解放してくれる。
では、素早い着脱を可能にする革新的なビンディングを紹介していこう。
SP BINDINGS(エスピービンディング)
BASE +
シンプルに、軽やかに、確実に。「BASE +」は抜群のフィット感と軽量な構造で、ストレスのない装着感を実現したエントリーモデル。足元をしっかり包み込みながらも扱いやすく、初めてのFASTECシステムに最適。FASTECシステムとは、ヒールカップがなく、ハイバックをあげて足全体をツマ先側に押し込むように力をかけて装着する、独自のリアエントリーシステム。ゲレンデを気持ちよく滑りたいライダーの相棒として、快適な一日をサポートしてくれる。
THIRTY TWO(サーティーツー)
T32M FASE
2ストラップビンディングのフィーリングをそのままに、脱着のしやすさを向上させたモデル。ビンディングを脱ぐ際に従来であれば2つのストラップを外す必要があるが、このモデルは足首部分のストラップを緩めるだけで脱ぐことができる。最新のFASEシステムを搭載した、THITYTWOが初めてリリースするビンディング。
CLEW(クリュー)
Independence 1.0
CLEWは、ハイバックとアンクルストラップがブーツ側に残る独自のセパレート構造により、2ストラップのフィット感とステップイン並みの着脱性を実現するビンディング。凍結しにくく雪が詰まりにくいフックシステム、スムーズに外せるリリースハンドル、三位一体構造による高いホールド性が特徴で、ブーツの制限もなくパウダーからパークまで幅広く活躍する。
2nd Board Base Independence 1.0
複数のスノーボードを使い分けているライダーに最適なのが、CLEWの「2nd Board Base Option」。あらかじめ2台目のボードにベースを装着しておくことで、バインディングをワンタッチで付け替えられ、数秒でスムーズにボードチェンジが可能になる便利なオプションだ。セッション中の地形や雪質に合わせて素早く乗り換えられるため、より幅広いスタイルを楽しめる。
NIDECKER(ナイデッカー)
Supermatic OG
NIDECKERのSupermaticは、ブーツを選ばず、通常脱着とイージーエントリーを可能にするオートマチックビンディング。Drop-In Techが搭載されたハイバックは、ブーツを差し込むことでヒール部のペダルを押し込むことで自動的に足が固定され、これだけで滑り出す準備が整う。ベースプレート内側のレバーを押し込むことで履くのと同じくらいラクに脱着も可能。ストラップはハイエンドモデルで使用されている快適なAuxTechストラップなので、フィット感も従来のバインディングと変わらないのが魅力だ。
著者:岸野真希子
スノーボード歴:27年
高1でザウスデビューし、一瞬でスノーボードの虜に。
在学中から雪山にコモりはじめ、雪を求めて夏はNZへ。
ショップ勤務後、スノーボード専門誌『TRANSWORLD SNOW boarding JAPAN』の編集者を経てフリーに転向。
2013年から白馬村に移住し虎視眈々と極上ラインを狙っている。
著書:HELLO HAKUBA VALLEY