「北海道へ滑りに行きたい!」
極上パウダーの宝庫である北海道は、多くのスキーヤー&スノーボーダーにとって、まさに憧れの北の大地。
そんな北海道へ行って滑るための移動手段を考えた時に「飛行機でしょ?」となるかもしれないが、この記事を読んで、ぜひフェリーを使って自分のクルマで行くというプランも検討してみてほしい。
首都圏から向かうのであれば、茨城県の大洗港から北海道苫小牧港まで運航している「商船三井フェリー」がオススメだ。
北海道へ滑りに行くならフェリーがオススメの理由
「時間が無いから」と飛行機を選択するのも理解できるが、単純に移動時間だけで北海道へ行く手段を決めてしまうのは、実はちょっともったいない。
フェリーをオススメしたい大きな理由は、自分のクルマが使えることだ。
飛行機では持っていく荷物に制限があり、宅配便を使うにしても数日前には発送しておかなければならないが、クルマなら宅配便は必要なく、いつも通りにスキー場へ向かう感覚で荷物を用意することができる。
北海道に着いたら行きたいスキー場だけでなく、気になる料理を食べに行ったり、一度は見てみたいと思った美しい景色の場所へも、いつでも好きなように行けるのだ。
「空港でレンタカーを借りれば、同じように行ける」という考え方もある。
しかし、例えば千歳空港では主なレンタカー会社が千歳市内にあり、送迎バスで移動した後に手続きをして、借りる車に荷物を載せ替えてから目的地へ向かうことになる。
自宅を朝早く出ても、レンタカーで出発できたのはお昼過ぎ、ということも十分あり得るパターンだ。
フェリーの場合、夕方便は大洗港を19時45分に出航して翌日の13時30分に苫小牧港に着く予定。到着するまで船内でゆっくり身体を休めて、クルマに乗り込んだら、すぐに目的地へ向かうことができる。北海道に着いてからのスタートは時間的にそれほど変わらないし、手間も掛からない。何よりレンタカー代の必要がない。
気になるフェリーの利用料金は、マイカー1台(5m未満乗用車)と運転者1名(ツーリスト利用)で片道2万9440円〜3万1530円(2020年1月6日〜3月31日)だ。
飛行機も早期予約やLCCの便を利用することで安くできるかもしれない。しかし持っていく荷物やレンタカーを借りることを考えたら、フェリーを利用するほうが何かと便利で、しかも、人数が増えるほどリーズナブルになっていくのだ。
船内での滞在時間も気にならない快適空間!
大洗港と苫小牧港を連絡するフェリーも魅力がたっぷり。
まず1日2便が運航していて、夕方出発する夕方便と深夜に出発する深夜便がある(大洗港発は19時45分と深夜1時45分、苫小牧港発は18時45分と深夜1時30分)。
深夜便は出発時間に余裕があり、夕方便に比べてシンプルな施設設備だが、日中の多くを海上移動するので、素晴らしい眺望を楽しみながら、ゆっくりと静かな航海を楽しむことができる。
もうひとつの夕方便は2017年に就航した新造船が使われていて、充実した施設設備が揃って快適に過ごせると評判が良く、人気が高い。
基本料金で利用できる大部屋の「ツーリスト」も、いわゆる「雑魚寝」のような感じではなく、客席の間がカーテンで仕切られ、それぞれに寝具のマットレス一式とコンセントを完備しているのがうれしい。
追加料金で、よりプライベートな空間を確保できる。まるでカプセルホテルのような「コンフォート」や、一流ホテルにも負けない「スイート」「プレミアム」といった個室や、ファミリーにうれしい和室タイプの「スーペリア」も用意。当日でも空いていればアップグレードすることが可能だ。
レストランで美味しい食事も楽しんだり、大海原を眺められる展望浴場も人気が高い。
Wi-fiを受信可能なPCやスマホ、タブレットがあれば、船内専用コンテンツ配信「SSQ(Sunflower Smart Quest/サンフラワー・スマート・クエスト)」で船内の詳しい情報を取得したり、約100タイトルの映画などを無料で楽しむこともできる。
なお、商船三井フェリーの船内での楽しみ方や、船室の詳しい紹介は昨年掲載した記事「いつもとひと味違う旅、最高の思い出作り。 フェリーで滑りに行こうぜ、北海道!」の中でも詳しく触れているので、併せて、読んでもらいたい。
パウダー狙いなら、この冬目指すは北海道のど真ん中!
星野リゾート トマム スキー場
北海道でパウダーを思う存分滑りたいのなら、マイカーがあれば1カ所のスキー場に限定することなく、より良い条件を求めて移動することができるので、スキー場の選択肢はグンと広くなる。
日本に限らず世界的にもパウダーで名を轟かせるニセコやルスツも、もちろんオススメなのだが、この冬は北海道の地図上で言うと、日本海側ではなく、ほぼ中央に位置する「北海道パウダーベルト」と呼ばれるエリアにあるスキー場を攻めてみてはいかがだろうか。
ニセコやルスツと比べると、まだ少し穴場的な存在かもしれないが、内陸に位置して気温も低いので雪の軽さは国内随一。
そこには「星野リゾート トマム スキー場」や「カムイスキーリンクス」、そして「富良野スキー場」や「サホロリゾートスキー場」と言ったビッグネームのスキー場も名を連ねていて、極上のパウダーを楽しむことができるのだ。
星野リゾート OMO7旭川|旭川、スキー都市宣言
北海道パウダーベルトでは、北海道で札幌に次ぐ第2の都市である旭川市を拠点として多彩なスキー場のパウダースノーと観光を合わせて楽しめる。
旭川を拠点にすれば、「カムイスキーリンクス」や「富良野スキー場」、「星野リゾート トマムスキー場」、さらに足を延ばせば「サホロリゾートスキー場」などのゲレンデが楽しめる。
また、それらのスキー場にはホテルが併設されている、まさに「スノーリゾート」もあるため、いくつかのリゾートに滞在し、みっちりと極上パウダーを滑り、ゆったりとアフターを楽しむプランも魅力的だ。
カムイスキーリンクス[旭川市]
旭川市内から約30分でアクセスできる全25コースのビッグゲレンデ。
星野リゾート トマム スキー場[占冠村]
極上のパウダー&ホテルを完備したオールインワンリゾート。ファミリーにもオススメ。
富良野スキー場[富良野市]
道内でもトップクラスの雪質を誇り、ワールドカップも開催された高速コースも含め、多彩なコースバリエーションが魅力。
サホロリゾートスキー場[上川郡新得町]
パウダーと十勝平野の雄大な眺望も素晴らしいサホロリゾートスキー場は商船三井フェリーに乗船すると利用できる「さんふらわあ特典パスポート」の優待施設。乗船券の半券で、リフト券をお得に購入できる。
他にも優待施設が多数あるので利用しよう!
旭川を拠点に観光やグルメも楽しみたい
旭川市フォトライブラリー|旭橋
そして旭川に滞在すれば話題の「旭山動物園」や「青い池」などの観光も楽しめる。さらに塩ホルモンにラーメン、豚丼といった名物グルメまで堪能しよう。
旭川市フォトライブラリー|旭川ラーメン
北海道を代表するラーメンは札幌の「味噌」、函館の「塩」、そして旭川ラーメンと言えば「醤油」と言われてきたが、今では魚介類や豚骨、鶏ガラ、野菜などから出汁を取って独特な配分で組み合わせたスープを使用した個性的なラーメンを提供する店が続々と誕生してきている。
旭川市フォトライブラリー|旭山動物園
子どもと一緒ではなく、メンバーが全員大人だとしても十分に楽しめちゃう旭山動物園。
その他、旭川市から約1時間程度でアクセスできる、美瑛町の「青い池」はSNS映えスポットとして夏の観光がテッパンだが、冬の夜の幻想的なライトアップも言葉を絶するほどの美しさだ。
さらに、青い池から車で5分ほどのところにある「白い髭」と呼ばれる、「白ひげの滝」にも足を伸ばそう!
美瑛観光画像ライブラリー|青い池(ライトアップ)
美瑛観光画像ライブラリー|白ひげの滝
これぞ北海道を満喫するなら、やっぱり札幌ステイ!
さっぽろ観光写真ライブラリー|札幌市時計台
さんふらわあトラベルの提供する『マイデザイン北海道』がお得!
「これぞ北海道!」的な観光や料理をすべて満喫し、滑りも楽しみたいのなら、札幌を拠点にするのがオススメ。
しかも「さんふらわあトラベル」の『マイデザイン北海道』を利用すると、フェリー往復とホテルの宿泊がセットになって、料金がグーーーーンとお得になるパックがあるので、こちらも要チェックだ。
ただし、このパックは3月10日出発(復路は3月12日出発)までなのと、選ぶホテルによって料金が多少異なり、週末などは追加料金が必要で札幌雪祭りの時期などは追加料金も高めとなるホテルもあるので注意が必要だ。
例えば、スマイルホテルプレミアム札幌すすきのは札幌の大繁華街「すすきの」にある便利なホテル。
『マイデザイン北海道』のプランで選択可能だ!
サッポロテイネスキー場[札幌市手稲区]
札幌市内や近郊には大小いくつかのスキー場が点在していて、市内のホテルからのアクセスも簡単。朝ゆっくり出発したり、早めに戻って観光やグルメを楽しむのもアリだ。
人気のスキー場としては札幌五輪のアルペン会場にもなった「サッポロテイネスキー場」。市内から約15キロと近く、ゲレンデから札幌市内や石狩湾の眺めも最高だ!
さっぽろばんけいスキー場[札幌市中央区]
札幌市内中心部からクルマで、わずか20分でアクセス。22時までナイターをやっているので、フェリーで着いた当日に滑走することもできる。
札幌国際スキー場[札幌市南区]
豪雪地帯でパウダーとロングシーズンの営業で人気。帰りには定山渓温泉や豊平峡温泉で温まってからホテルに戻るのもあり。
観光拠点にも最適な札幌には北海道らしいグルメや土産も
さっぽろ観光写真ライブラリー|寿司&海鮮
札幌で食べておきたい北海道らしいグルメと言えば「海の幸」だけど、やっぱり「ラーメン」と「ジンギスカン」、それに「スープカレー」は外せない。
さっぽろ観光写真ライブラリー|ラーメン
札幌と言えば「味噌ラーメン」というイメージがあるかもしれない。しかし味噌以外にも美味しいラーメン店がたくさんあるラーメンの超激戦区なので、グルメサイトなどを駆使して情報を収集しておこう。
どんなに寒い夜でも、食べていくうちに身体にじわっと染みこんで、心まで温めくれるラーメンはマストで食してほしい!
さっぽろ観光写真ライブラリー|ジンギスカン
道民のソウルフードと言えば「ジンギスカン」。羊肉が苦手という人でも「生ラム」を使った北海道のジンギスカンを、だまされたと思ってぜひ賞味していただきたい。
家庭でも普通に食べられているジンギスカンは、それぞれの家庭で使うジンギスカンの「たれ」にもこだわりがあり、スーパーなどでもジンギスカン専用の「たれ」が売られている。お土産に購入しておくのもオススメだ。
さっぽろ観光写真ライブラリー|スープカレー
できれば北海道発祥の「スープカレー」もお試しを。こだわりのスパイスで仕上げたスープと、北海道産の濃厚で甘い野菜のコンビネーションが絶妙。北海道で食べたスープカレーの味は、忘れられない思い出のひとつになるに違いない。
小樽観光写真ライブラリー|小樽運河
小樽も近く、クルマでも電車でも約40分ほどで気軽に行けてしまう。小樽運河などの観光を楽しんだ後に、北海道ならではの美味しいお寿司を食べてくるのもオススメだ。
さっぽろ観光写真ライブラリー|白い恋人パーク
飛行機だと帰りの千歳空港でお土産を買うことが一般的になるが、クルマであれば、好きなところで好きなだけお土産を買って帰ることもできる。
例えば、北海道のお土産の定番「白い恋人」のテーマパークや六花亭の本社に寄ってお土産を購入したり、帰りのフェリーに乗る前に札幌の二条市場で毛ガニやタラバガニを購入すれば、翌日に自宅で食べることもできる。船内には冷蔵コインロッカー(有料200円)も完備しているので冷蔵品も安心。
さっぽろ観光写真ライブラリー|寿司&海鮮
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さあ、いろいろなプランが次々に浮かんでくるが、どんなプランで楽しむかは自分次第。この冬は自由度が高くてお得なフェリーで、北海道の楽しさを思い切り満喫しよう!
Text by Tomohiro WATANABE
商船三井フェリー
茨城県の大洗港と北海道の苫小牧港を運航するフェリー。大洗~苫小牧間を約18時間で運航。夕方便に就航する、さんふらわあ「さっぽろ」と「ふらの」の2隻は、2017年に就航した最新型の新造船。