日本百名山のひとつに数えられる妙高山の裾野に広がる妙高エリア。周囲を火打山、大毛無山、斑尾山などが取り囲み、春から夏にかけては登山、秋は紅葉、冬はスキーやスノーボードが楽しめる。1月~2月のハイシーズンは3mを超える積雪を誇る日本有数の豪雪地であるため、極上の雪を求めて国の内外から多くのパウダーフリークが訪れる。妙高エリアには、8つのスキー場が点在。都内から新幹線を利用してアクセスしやすいうえ、極上のパウダースノーが味わえるまさに雪の楽園だ。そのうえ温泉が豊富で、さまざまな泉質を楽しみつつ、温泉街で観光や土地の味覚を楽しめる。
滑り応え抜群のロングコース「杉ノ原スキー場」
妙高山の中腹に縦に長く延びるスキー場。ゲレンデトップは標高1855mという高所に位置し、雪質の良さに定評がある。最長滑走距離8500mのロングクルージングが味わえ、長いパウダーコースで存分に深雪を堪能できる。全長約1000mのビッグなスノーパーク「Sugi Park」や、約3000mに渡るロングコースにウェーブやバンク、スパインを設置した「Gondola Line」などアクティブな滑りも楽しめる、充実したスキー場だ。
広大なワイドバーンをのんびりと「池の平温泉スキー場」
池の平温泉スキー場の自慢はウルトラワイドな一枚バーン。幅400mもある広大なコースは緩やかな斜面が3000mほど続き、ビギナーでも滑りやすい。上部から中腹にかけて非圧雪エリアやツリーランコースが設置され、ダイナミックな滑りも味わえる。初級者~中級者向けのスノーパークもあり、あらゆる滑りを楽しむことができる。山麓に温泉施設を備えて「ホテルアルペンブリック」も完備!
リゾートホテルが目印!「赤倉観光リゾートスキー場」
「AKAKAN」の通称で親しまれ、日本で最初に国際スキー場の指定を受けた歴史のあるスキー場。中腹にはスキー場のシンボル的な高級リゾート「赤倉観光ホテル」が建ち、館内のレストランでランチを楽しめる。100%天然雪による良質なパウダーランが味わえ、最上部のリフトからボトムまで続く4000mのロングクルージングは気分爽快。雪遊びやソリが楽しめる「チビッコ広場」など、ファミリー向けの設置も充実している。
温泉街が近い「赤倉温泉スキー場」
尾根沿いに横に長く広がる赤倉温泉スキー場は、全14コースの大半がビギナーに優しい初級者コース。「ヨーデル」と「くまどー」の2カ所の入口からアプローチでき、ディープパウダーに包まれた非圧雪コースからワイド&ロングなビギナー向け斜面まで、レベルを問わずに滑りを楽しめる。スキー場の麓には温泉街が広がり、飲食店やお土産屋、温泉宿が豊富で利便性が高い。ナイター営業を毎日実施!
妙高の豪雪を堪能するなら「関温泉スキー場」
非圧雪エリアがとにかく多く、ワイルドなパウダーランを楽しめるのがこのスキー場。リフト2本のコンパクトなスキー場ながら、コース外を一部開放しているため森や沢などの地形をワイドに滑走することができる。また、コース内もほぼ非圧雪ゾーンになっており、たっぷりパウダーランが味わえる。3月中旬からはスノーパークが活気づき、バンクドスラロームの大会などさまざまなイベントを企画している。
ビギナー&ファミリーに一押しの「妙高スキーパーク」
ペアリフトが1本架かるコンパクトでアットホームなスキー場。ゲレンデトップから初級コースと中級コースが伸び、平均斜度7度の緩やかな林間コースをのんびりと滑れる。リフト下には広いソリゾーンを設置し、子供向けのイベントも多数開催。ベースに建つセンターハウス内には、レストランや売店のほか、遊具やベビーベッドを備えた「チルドレンルーム」も完備。ビギナーやファミリーが安心かつ快適に過ごすことができる。
ホテル完備!雪上デビューが快適な「休暇村妙高ルンルンスキー場」
休暇村妙高ホテルと直結し、ホテルの目の前がゲレンデ。ビギナーやキッズでも安心して滑れるワイドでなだらかな斜面が広がり、小学生未満の子供はいつでもリフト代が無料というから嬉しい。「お子様広場」で雪遊びやソリが楽しめるうえ、ソリを持ってリフトに乗車も可能。雪遊びだけの利用も大歓迎という、スキー&スノーボードデビューに最適なスキー場。ホテルの温泉は日帰り入浴も受け付けている。
豊富な雪と充実の施設を完備する「ロッテアライリゾート」
ゴンドラとリフトを使って、高低差951mのワイドスケールをたっぷりと滑り尽くせるロッテアライリゾート。きれいに圧雪された一般コースほか、コンディションによってオープンする「雪崩管理ゾーン」で自然そのままの地形を滑走できる。山麓にはラグジュアリーなリゾートホテルや温泉、プール、スパなどの施設が広がり、ジップラインやスノーチュービングなどの楽しいアクティビティも豊富に揃っている。
妙高エリアは温泉街&温泉も楽しめる
妙高エリアはスキー場ごとに温泉があり、手軽に利用できる日帰り入浴施設のほか、温泉を備えた宿泊施設も多い。赤倉温泉や関温泉など栄えてきた温泉街もあり、土産をめぐったり飲食店で郷土料理を味わうなど観光が楽しめる。夜はバーや居酒屋に繰り出すなど、街と密接に関われるのが妙高エリアの魅力だろう。
text:Chiho Kuriyama