海外からも注目の野沢温泉

近年、外国人スキー&スノーボード客から注目度が急上昇している野沢温泉スキー場。歴史あるスノーリゾートであり温泉の郷である野沢温泉には、以前から多くの海外ビジターが集中していた北海道・ニセコエリアや白馬エリアとは、またひと味違った魅力がある。
長野県北部に位置する野沢温泉スキー場は、樹氷が輝くビッグスケールのゲレンデで、本州でも屈指の雪質と眺望が自慢だ。スキー場には豊富な積雪による絶好のパウダーや地形に富んだ超ロングコース、安全に楽しめるスノーパーク、ビギナーにやさしい緩斜面などがあり、広大な自然のなかでレベルを問わず思い思いのライディングが楽しめる。
そしてアフタースノーは、趣ある温泉街で源泉かけ流しの湯につかって疲れを癒すことができるのも、野沢温泉の醍醐味。ここでは昔と変わらぬ日本の古きよき風景に出会うことができる。

野沢温泉のパウダースノー

野沢温泉スキー場は、標高1,650mの毛無山山頂から温泉街に向かって3本の尾根沿いに広がり、標高差1,086m、ゲレンデ・コース数が36もあるビッグリゾート。スキー場の約40%は初心者向けのゲレンデだが、特に人気が高いやまびこゲレンデは 1,000m規模の中級者向けバーン5本で構成され、抜群の雪質と眺望のよさを誇る。
野沢温泉はアジア大陸からの影響を受ける典型的な日本海側気候で、1日最大降雪量が107cm(2010年)という全国でも屈指の豪雪地帯。山頂エリアはシーズン最高積雪量が5mを超えることもあるほどで、極上パウダーに出会える可能性が高く、パウダージャンキーがこぞって集まることでも有名だ。

情緒溢れるの温泉街

パウダーに並び、野沢温泉のもうひとつの魅力が温泉だ。コンパクトに集約した温泉街は徒歩で散策でき、街中には13の外湯(共同浴場)があって誰でも利用することができる。江戸時代から湯仲間という制度によって守られてきた外湯は、もちろん天然温泉100%かけ流しで、管理がきちんと行われ清潔に保たれている。共同浴場には毎日のように通う村人とゲストのあたたかなふれあいがあり、ゆったりと温泉に浸りながら1日の出来事を語らう場となっている。
外湯は無料で入浴できるのだが、各外湯には賽銭箱が置かれているので、ちょっぴり気持ちを置いていくといいかもしれない。

野沢温泉へのアクセス

そんな魅力溢れる野沢温泉へのアクセスだが、東京~金沢間の北陸新幹線が開業したことで、東京からも大阪からも非常に便利になった。「はくたか」を利用して最寄り駅の飯山駅で下車すれば、飯山駅から野沢温泉までは直通バス「野沢温泉ライナー」が利用できる。飯山駅からの所要時間は25分ほどで、料金は片道大人600円、小人300円。 また、冬季の土日祝及び年末年始は、長野駅から急行バス(片道大人1500円)も利用可能。
車の場合は、上信越道・豊田飯山ICが最寄りのインターとなる。駐車場は温泉街に3か所とスキー場に3か所あるが、外湯めぐりなど温泉街での移動は基本徒歩となることを覚えておこう。 日本が誇るスキー&温泉の聖地を、存分に楽しんでほしい。
text : Kensuke Itahara

施設情報

野沢温泉スキー場

所在地
〒389-2502 長野県下高井郡野沢温泉村7653
外部URL
https://surfsnow.jp/guide/htm/r0028s.htm

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