スキーやスノーボードを安全に楽しむために、プロテクターは欠かせないアイテムです。特に初心者のうちは転倒が多く、思わぬ怪我につながることもあります。この記事では、プロテクターの重要性から、初心者がまず揃えるべき部位の優先順位、後悔しないための選び方のポイントまで詳しく解説します。

さらに、部位別のおすすめ人気ランキングも紹介するので、自分に最適なプロテクターおすすめ品を見つけるための参考にしてください。

スキー・スノボを楽しむならプロテクターは必須!その理由とは?

スキー・スノーボードは転倒が避けられないスポーツであり、ゲレンデの雪面は見た目以上に硬いことがあります。特にアイスバーンでの転倒や、他の滑走者との衝突は、打撲だけでなく骨折などの大きな怪我につながるリスクを伴います。

プロテクターとは、こうした転倒時の衝撃を吸収・分散させ、体を守るための重要な防具です。怪我を防ぐことはもちろん、転倒時の痛みを軽減することで、恐怖心なく滑りに集中でき、結果として上達が早まるというメリットもあります。

全スキーヤー・スノーボーダー共通:命を守るヘルメットは必須装備

スキー、スノーボードにおける死亡・重症事故の多くは頭部損傷が原因です。ヘルメットは脳震盪や頭蓋骨骨折、脳内出血のリスクを大幅に下げ、命を守る「最後の砦」となります。

「自分はスピードを出さないから大丈夫」ではなく、予期せぬ転倒や他の滑走者との衝突は誰にでも起こり得ます。「もしもの一瞬の不注意」から一生残る後遺症を防ぐために、初心者・上級者を問わず、ヘルメットは必須の装備です。

【初心者必見】まず揃えるべきプロテクターはコレ!着用の優先順位を解説

プロテクターには様々な種類がありますが、一度に全てを揃えるのは大変です。特に初心者のうちは、どの部位を優先的に守るべきかを知っておくことが重要になります。スノーボード初心者は、バランスを崩して後ろに転ぶ「尻もち」や、前に転んで膝や手をつくケースが非常に多く、スキー初心者は「膝」が多いと言われています。

ここでは、初心者が怪我をしやすい部位から順に、揃えておきたいプロテクターの優先順位を解説します。

【スノーボード初心者】プロテクター着用の優先順位

スノーボード初心者は、バランスを崩して後ろに転ぶ「尻もち」や、前に転んで膝や手をつくケースが非常に多くなります。以下の優先順位でプロテクターを揃えましょう。

優先順位①:最優先で守るべきはお尻!ヒッププロテクターの重要性

スノーボード初心者が最も経験するのが、かかと側のエッジが不意に雪面に引っかかる「逆エッジ」による後方への転倒です。この時、強烈な衝撃を受けるのがお尻や腰。尾てい骨を強打すると、しばらく動けなくなるほどの痛みを感じることもあり、ひどい場合は骨折に至るケースもあります。

ヒッププロテクターは、尾てい骨を中心に腰回りや太ももの側面まで、クッション性の高いパッドで下半身を保護します。痛みを気にせず練習に集中できるため、楽しみながら上達への近道ともいえる最重要アイテムです。

優先順位②:転倒時に打ちやすい膝を守るニープロテクター

お尻と並んで優先したいのが、膝を守るニープロテクターです。前に転倒した際に膝を強打したり、膝をついて体勢を立て直そうとしたりする場面は頻繁にあります。特に、凍って硬くなったアイスバーンで膝を打つと、強い痛みでその後の滑走が困難になることも。

ニープロテクターを装着していれば、衝撃を効果的に吸収し、膝の皿や周辺の靭帯を怪我から守ります。また、休憩時に雪面に膝をついても冷たさや痛みが伝わりにくく、快適性を高める効果も期待できます。

優先順位③:手のつき方が分からない初心者は手首のリストガードも忘れずに

転倒した際、人間は反射的に手をついて体を支えようとします。しかし、スノーボード初心者の場合、上手な受け身が取れず、手首に全体重がかかって捻挫や骨折をしてしまうことが少なくありません。

リストガードは、内蔵されたしなりのある硬いプレートが手首の過度な反り返りを防ぎ、衝撃を分散して守ってくれるアイテムです。メーカーによっては、ムレにくくなるようにボディ部分に通気性の高いパンチング・クロロプレンを採用しているものもあり、快適に使用できます。

特に、転び方がまだ身についていない初心者にとっては、お守りのような存在。グローブの中に装着するタイプや、グローブと一体化したタイプなどがあるので、使いやすいものを選びましょう。

優先順位④:トリックやパークに挑戦するなら上半身を守るベストタイプのプロテクターを

グラウンドトリックやキッカー(ジャンプ台)、ジブ(レールやボックスなどのアイテム)といったパークでの滑走に挑戦するようになると、転倒時の衝撃は格段に大きくなります。特にレールやボックスでの失敗は、背中だけでなく肩、脇腹、鎖骨、肋骨への強打リスクも高まるため、上半身全体を保護する装備が重要になります。

安心の保護性能を求めるなら「YOROIエアリーベスト(YS555)」肩・脇腹・脊髄を重点的に保護する設計で、レールでの横からの衝撃や肩から落ちた時の衝撃にもしっかり対応。衝撃時の体へのダメージを最小限にする多層構造の特殊パッドを採用し、本格的にパークに取り組むライダーの安全を確保します。
カジュアルな見た目で360度保護なら

普段着のような自然な見た目ながら、上半身を360度しっかり保護。多くのパークライダーやユーチューバーにも愛用されており、「ゴツくないのにちゃんと守ってくれる」と好評です。ダウンベストとして普段でも着用可能。

【スキー初心者】プロテクター着用の優先順位

スキー初心者の怪我の特徴は、膝の靭帯損傷が非常に多いことです。以下の優先順位でプロテクターを揃えることをおすすめします。

【スキー】の怪我の大半を占める最重要部位は「膝」

スキー初心者が「ハの字(プルークボーゲン)」で滑る際、常に膝の内側に負担がかかる姿勢となります。転倒しそうになった時に、無理に踏ん張って膝を内側にひねってしまうことで、内側側副靭帯(MCL)を痛めてしまうケースが非常に多く見られます。

また、スキー板のエッジが引っかかったまま体だけが回転してしまう動作でも、膝に大きな負担がかかります。ニーガードで膝をしっかり保護することで、安心して滑走が可能になり、上達への恐怖心も軽減されます。

優先順位②:後方からの衝突リスクに備えるバックプロテクター

スキー初心者はスピードコントロールがまだ十分にできないため、後方から滑ってくる他のスキーヤーやスノーボーダーと衝突するリスクがあります。特に混雑したゲレンデでは、予期せぬ背中への衝撃を受ける可能性も。

バックプロテクターは、背骨と脊髄を守る重要な防具です。スキーのみならず、スノーボードでも脊髄損傷リスクがあるため、通常滑走でも推奨されるプロテクターとなります。特に脊髄を損傷すると重大な後遺症につながる可能性があるため、安全性を重視するなら早めの装備をおすすめします。

優先順位③:お尻や腰を守るヒッププロテクター

スキーでも後方への転倒は起こります。特にスピードが出ている状態での転倒は、尾てい骨や腰への衝撃が大きくなります。スノーボードほど頻繁ではありませんが、一度の強打で深刻な怪我につながる可能性があるため、ヒッププロテクターの着用も検討しましょう。

後悔しない!スキー・スノボ用プロテクターの選び方4つのポイント

自分に合ったプロテクターを選ぶことは、安全性と快適性を両立させる上で非常に重要です。しかし、数多くの製品の中から最適なものを見つけるのは難しいかもしれません。ここでは、プロテクター選びで失敗しないために押さえておきたい4つの重要なポイントを解説します。

守りたい部位、素材の性能、快適性、そしてサイズのフィット感という観点から、自分にぴったりのプロテクターを見つけるための基準を学びましょう。

ポイント①:守りたい体の部位に合わせて種類を決める

プロテクターを選ぶ最初のステップは、自分のレベルや滑りのスタイルを考慮し、どの部位を重点的に守りたいかを明確にすることです。前述の通り、スノーボード初心者は転倒の仕方がある程度決まっているため、最優先はお尻を守るヒッププロテクター、次いで膝のニープロテクター、そして手首のリストガードとなります。

スキー初心者は、まず膝を守るニーガードを最優先とし、次にバックプロテクター、余裕があればヒッププロテクターという順番がおすすめです。

パークライドや高速滑走など、よりリスクの高い滑りに挑戦する中級者以上は、背骨や肩を保護する上半身プロテクターの必要性が高まります。まずは自分の滑りを分析し、必要なプロテクターの種類を絞り込むことから始めましょう。

ポイント②:衝撃吸収力の高い素材を選ぶ(ハードかソフトか)

プロテクターの保護性能は、使われている素材によって大きく変わります。主に、硬い樹脂プレートで覆われた「ハードタイプ」と、特殊な衝撃吸収パッドを使用した「ソフトタイプ」の2種類に分けられます。

ハードタイプは、レールや木、岩などの硬い障害物への衝突に対して高い保護性能を発揮しますが、ゴワゴワして動きにくいと感じることもあります。

一方、ソフトタイプは軽い着け心地で体にフィットしやすく動きやすいのが特徴。普段は柔らかく、衝撃を受けた瞬間に硬化する特殊素材(XRD®やD3O®など)を使用したモデルや、体温に反応して身体にフィットするYOROI SDパッドを採用したYOROIジャンピングベスト(YT121)は、動きやすさと高い保護性能を両立しており人気があります。

ポイント③:ウェアの下でも快適な通気性と動きやすさを確認する

プロテクターはインナーウェアの上に直接着用し、その上からウェアを着るため、快適性は非常に重要な要素です。滑走中は汗をかくため、メッシュ生地や、衝撃吸収パッドにもパンチング加工されたものなど、通気性の良い素材で作られているかを確認しましょう。蒸れにくいプロテクターは、体温調節を助け、パフォーマンスの維持に貢献します。

また、体の動きを妨げないストレッチ性の高い素材や、関節の動きに合わせて設計された立体裁断のモデルを選ぶことも大切です。特に、しゃがんだり膝を曲げたりといった動作がスムーズに行えるか、試着して確かめるのが理想的です。

ポイント④:体にフィットする正しいサイズを選ぶのが重要

プロテクターの保護性能を最大限に引き出すためには、自分の体にぴったり合ったサイズを選ぶことが不可欠です。サイズが大きすぎると、転倒した際にパッド部分がずれてしまい、本来守るべき部位を保護できません。

逆に小さすぎると、体を圧迫して動きを妨げたり、血行が悪くなったりする原因になります。メーカーごとにサイズ表記やフィット感が異なるため、購入前には必ずウエストや身長などの適応サイズ表を確認しましょう。可能であれば店舗で実際に試着し、動いてみてもずれないか、窮屈でないかを確認するのが最も確実な選び方です。

スキー・スノボ用プロテクターに関するよくある質問

プロテクターを初めて購入する方や、使い方に疑問がある方のために、よくある質問とその回答をまとめました。

プロテクターを着用する順番、お手入れの方法、ヘルメットの必要性といった、多くの人が気になるポイントをQ&A形式で解説します。これらの情報を参考に、プロテクターを正しく活用し、より安全で快適なライディングに役立ててください。

プロテクターはウェアの下に着るのですか?それとも上に着るのですか?

プロテクターは、基本的にウェアの下に着用します。肌に直接ではなく、ベースレイヤー(速乾性のインナー)を着た上からプロテクターを装着し、その上にミドルレイヤーやスノーボードウェアを着るのが一般的です。体に直接フィットさせることで、転倒時にプロテクターがずれにくくなり、保護性能を最大限に発揮できます。

プロテクターが汚れた場合、洗濯は可能ですか?

多くの製品は洗濯可能ですが、洗濯方法は製品の表示タグを必ず確認してください。硬いパッド部分が取り外せるタイプは、パッドを全て外してからネットに入れて洗濯機で洗えるものもあります。パッドが一体化しているものは、ぬるま湯で優しく手洗いするのが基本です。乾燥機の使用は素材を傷める原因となるため避けましょう。

ヘルメットもプロテクターの一種ですか?初心者は着用すべきですか?

ヘルメットは頭部を守る最も重要なプロテクターです。初心者こそ予期せぬ転倒で頭を打つリスクが高いため、安全確保のために必ず着用することが強く推奨されます。自分の滑走レベルに関わらず、自分自身を守るためにヘルメットを着用することは、現代のスキー・スノーボードにおける必須のマナーとなりつつあります。

まとめ

プロテクターは、スキーやスノーボードを安全に、そして上達を目指す上で不可欠な装備です。スノーボード初心者は、まず最優先でヒッププロテクターを、次にニープロテクター、リストガードを揃えることを基本としましょう。スキー初心者は、膝を守るニーガードを最優先に、次いでバックプロテクターの装備をおすすめします。

製品を選ぶ際には、保護したい部位、衝撃吸収素材の種類、動きやすさや通気性といった快適性、そして何よりも自分の体に正しくフィットするサイズであるか、という4つのポイントを総合的に判断することが求められます。

自分に最適なプロテクターを身につけ、万全の安全対策を施すことで、心からウィンタースポーツを満喫できます。
編集ライター:SURF&SNOW 事務局

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