快適にウィンタースポーツを楽しむために欠かせないウェア。スキーやスノーボードのウェアで大事なことは、暖かく、濡れない、蒸れないうえに動きやすく、さらにデザインやシルエットなどが気分をアゲてくれること! ウェア選びは、機能面とファッション面の2つがポイントとなる。
機能面での主なチェックポイントは、①耐水性 と②透湿性。簡単にいうと、水を防ぎながら湿気を通す素材であるかどうか。耐水性は「耐水圧」で表示され、生地1平方センチあたりにどの程度の水圧がかかっても水が染みこまないかを示す。ゲレンデで快適に過ごすなら、耐水圧10,000mmほどあれば安心だ。「透湿性」は、生地1平方メートルあたりが24時間で何gの水分を外に出すかという基準で、衣服内の湿気をどのくらい生地が透過させることができるかがこの数字でわかる。蒸れにくさの基準となる透湿性も、10,000gあれば十分だろう。
デザインやカラーはシーズンごとにトレンドがあるが、まずは自分が気に入ったものを選ぶのが一番。また、普段は着ないようなやや派手なカラーや柄であっても、スキー場に行くと街とは見え方が違うので、少し目立つくらいのものを思い切って選ぶのもアリだ。
では、この冬の気分も滑りもアゲてくれる最新のおすすめウェアを紹介しよう。
686[シックスエイトシックス]
(JK) GHOST 2.5L SHELL ANORAK
(PT) SAGE CORDUROY COLORBLOCK
2.5レイヤーのウルトラライトシェルとワイドショートが特徴的なトレンドフィットアノラック。686の“テクニカル+ファッション”を存分に打ち出し、ムーブメントの先頭を走るようなアイテム。フロントの2WAYジッパーはベンチレーションとしても機能し、パッキングする際に便利なフードリンクや左袖にあるスリーブパスポケット、雪の侵入を防ぐ為にパンツと連結して使用するパウダースカート+PJコネクトシステムなど、機能面も充実。パンツは90年代バイブスを彷彿させる、レトロなダブルニーカラーブロックデザインのバギーパンツルックス。裾はジョガータイプでストリートカジュアルを取り入れ、パークを遊びまくるヤングガン達にオススメ。
(JK) GORE-TEX 3L ATV JACKET
(PT) GORE-TEX 3L ATV BIB
”ATV”の名前の由来の通り全てのフィールドを遊び尽くす事の出来る3Lのゴアテックスジャケットとビブのセットアップ。充実の機能に加え、3Lならではのウルトラライトな着心地は圧巻。あらゆる過酷な環境下でのライディングをサポートしてくれる。パンツはゆとりをもったフィットにストレッチの効いた背部パネルで、3Lのゴアテックスビブには無いようなジョガータイプの裾周りと、686らしく細部にアートワークを加えるなどした遊び心が全開に出たハイエンドビブとなっている。
QUIKSILVER[クイックシルバー]
(JK) HIGH ALTITUDE GORE-TEX JK
(PT) HIGH ALTITUDE GORE-TEX PT
クラシックな90年代スタイルからインスパイアされた、デザイン・カラーリング・サイジングを現代のトレンドと掛け合わせた、ハイパフォーマンス・ウェアのセットアップ。高い防水性・防風性、そして透湿性をもつGORE-TEX 2レイヤー素材を採用し、機能性とデザイン性を両立。50%以上の素材にリサイクルポリエステルを使用し、PFC FREEの撥水加工を採用するなど環境にも配慮。パンツはトレンドのバギーフィットがスタイリッシュさを演出する。
(JK) STEEZE JK
(PT) FLY HIGH BIB
レトロな雰囲気がユニークな人気シリーズHIGH ALTITUDEコレクションは、90'sクラシックスタイルを取り入れたデザイン・カラー・サイジングが現代のトレンドに落とし込まれている。10K Quiksilver DryFlight®テクノロジー採用で透湿性を確保し、50%以上の素材にリサイクル素材を使用してPFC FREEの撥水加工を採用するなど、環境に配慮している点にも注目。ユニセックスで着用でき、女性にも人気が高い。
ROXY[ロキシー]
(JK) CHLOE KIM PT
(PT) FLY HIGH BIB
2大会連続金メダルのクロエ・キムが手がけるシグネチャーウェア。長めの着丈とオリジナルフラワープリントのコンビネーションが印象的。ライディング中もフードが乱れる心配のないフード固定スナップは、ハーフパイプ選手ならではのリクエストから実現。ルーズなシルエットとダブルステッチのデザインがポイント。パンツは裾についたドローコードを使用すれば、ジョガーパンツ風に着用する事も可能なマルチモデル。ジャケット、パンツともに15K ROXY DryFlight®テクノロジー [15,000mm/15,000g]。ジャケットには雪の侵入を防ぐ着脱可能なパウダースカート付き、パンツはウエスト調節機能/雪の侵入を防ぐブーツゲイター付き。
43DEGREES[フォーティースリーディグリーズ]
(JK) SHELL PEAK
(PT) SHELL HANG
ハイエンドカテゴリーである43d-EXPLORERモデルから「Shell Peak」が登場。43degreesの代表作である「Peak Jacket」のギミックを継承つつ、着用期間や行動範囲の幅を広げるために、既出されていたモデルの中綿をインサレーションに搭載し、43degreesの高い保温性を保ちながらもインサレーションで調整することのできる、シェルとインサレーションのセットモデル。パンツのインサレーションはブーツに干渉しないように七分丈に設計。ニューカラーであるORANGEは、ゲレンデだけではなくBCの現場でもしっかりと目立つ発色の良いオレンジに。
(JK) PEAK JACKET
(PT) HANG PANTS
43degrees代表モデルであるPEAK JACKETとHANG PANTSは、北海道内各地で活躍するライダーたちからヒアリングを繰り返し、細かい仕掛けなどで煩わしさを解決。中綿には高い保温性を持つ独自開発の中綿「BST」を使用し、レイアリングの迷いを減らしてくれる。ビブパンツに簡単にエントリーができるスルーインホールを3箇所設置する。
著者:岸野真希子
スノーボード歴:26年
高1でザウスデビューし、一瞬でスノーボードの虜に。
在学中から雪山にコモりはじめ、雪を求めて夏はNZへ。
ショップ勤務後、スノーボード専門誌『TRANSWORLD SNOW boarding JAPAN』の編集者を経てフリーに転向。
2013年から白馬村に移住し虎視眈々と極上ラインを狙っている。
著書:HELLO HAKUBA VALLEY