群馬県の日光国立公園内に位置する「丸沼高原キャンピングバレイ(旧:丸沼高原オートキャンプ場)」。冬はスキー場のゲレンデとして楽しめる広大なエリアを活用し、標高の高さから猛暑の夏でも涼しく、豊かな自然環境に恵まれたロケーションにある。普段からキャンプに行き慣れているキャンパーはもちろん、首都圏からのアクセスも良いことから、子供たちとキャンプをしてみたいと思っているファミリーからも注目を集めるオートキャンプ場だ。
普段はスマホやゲームに夢中になりがちな子供たちでも、丸沼高原の豊かな自然を目の当たりにすれば、テンションもアップ!開放感あふれるフィールドを自由に、楽しく、夢中で遊びまわり、家族みんなで仲良くテントの設営を準備したり、地元の新鮮なお肉や野菜を炭火で自ら焼いて食べられるバーベキューをしたりといった非日常の時間を過ごせるのは、とても貴重な体験。間違いなく、家族の楽しい思い出として深く残るに違いない。
また、丸沼高原ではそういった普通のキャンプシチュエーションだけではなく、ロープウェイを利用して標高2000m地点からの素晴らしい眺望や森の中の自然散策を気軽に楽しむことができたり、自然を活かした遊具アトラクションで遊んだり、恵まれた自然環境を違った角度から楽しむこともできる。
この記事では多彩な魅力があふれる丸沼高原キャンピングバレイ(旧:丸沼高原オートキャンプ場)を紹介していこう!

魅力その①│広大なスキー場を利用した、開放感あふれるフリーサイト

提供:丸沼高原
丸沼高原キャンピングバレイ(旧:丸沼高原オートキャンプ場)のサイトは、冬はスキー場のゲレンデとなる一部のエリアを活用しているので、抜群の開放感。芝生の緑もとても鮮やか。そして電源付きサイトなどを除き、基本的にフリーサイトなので、空いている好きな場所を選んでスペースを確保することができる。
開放的で気持ちのいい芝生の上のサイト以外にも、緑に包まれて、落ち着いた雰囲気を楽しめる林間サイトもある。
林間サイトは斜度がほとんどなく、静かな雰囲気の中、周りを気にせず家族水入らずの時間が過ごせる!ということで、今回はこのサイトに決定!場所を決めたら、家族みんなでキャンプの準備にとりかかろう!
普段、家にいるときは「ちょっとお手伝いして」とお願いしても「イヤ!」と反抗してくる子供たちも、キャンプに来るとなぜか素直になることも多い。逆に、「何かできることない?」と積極的に手伝ってくれることもあるのは、キャンプならではの非日常の空気がそうさせるのかも?
ハンマーでペグを打ったり、包丁で野菜を切ったり、キャンプは普段あまり使う機会のない道具を子供たちに使わせる良いチャンス。これもファミリーキャンプの貴重な経験。
ちなみに、丸沼高原の炊事場やトイレはとってもきれいで使いやすい!炊事場は、お湯も出るし、生ごみを捨てることのできる蓋つきゴミ箱もある。ビギナーキャンパーにとってもうれしいポイント!
バーベキューの準備もできてきたとことで、ちょっと休憩がてら、トマトをパクりとつまみ食い。笑
実は丸沼高原のある片品村はトマトの名産地。バーベキュー用のお肉など、最低限の食材や飲料は準備しておきたいが、丸沼高原キャンピングバレイ(旧:丸沼高原オートキャンプ場)に向かう途中の道の駅「尾瀬かたしな」に立ち寄って、夏はトマトやトウモロコシなど、片品村の新鮮野菜を購入するのもおすすめ!
道の駅「尾瀬かたしな」にある農産物直売所「かたしな屋」は地元産の新鮮な農産物を揃え、お土産品も充実。行きだけでなく帰りにも立ち寄りたくなるスポットだ。道の駅には、ほかに食堂や展望テラスのある足湯を楽しむこともできる。
「どれ選んでも絶対美味しいよ」と言うお姉ちゃんだが、トマトが大好き過ぎる妹の耳には届かず、トマト選びに夢中。笑
敷地内には、平成の名水百選に選ばれた湧き水を自由に無料で汲んで持ち帰ることができる「水くみ場」がある。美味しい天然水をタンクにたっぷり入れて、キャンプに必要な準備は万全!
いつも食事の準備や家事をしてくれているお母さんには少し休んでもらって、お父さんがバーベキューの焼き係を担当。バーベキューは食べるのが一番楽しいけど、焼くのも楽しいと、お姉ちゃんも積極的にお父さんをお手伝い。
焼き上がって、とりあえず最初の乾杯!お腹ペコペコのお姉ちゃんは、早く食べたくてちょっとウズウズ。
お肉と野菜と別々に焼いて食べてもいいが、串に刺すとバーベキューにも特別感が出るし、子供たちはお肉だけでなく野菜も喜んで食べてくれるのでおすすめ。
食後はテント脇で、すぐに遊ぶことができるのも広いサイトが特徴の丸沼高原ならでは。
妹はお父さんとフリスビー、お姉ちゃんはシャボン玉作りに夢中。何して遊ぼうか、とキャンプ前に子供たちと相談するだけ時間も楽しくなる!
おやつ用にと道の駅で買ってきた新鮮なトウモロコシを、皮の付いたままたき火で豪快に直火焼き。甘くてジューシーなトウモロコシがさらに甘くなって美味しさが引き立っていた。
たき火を囲みながら、家族でゆっくりと団らんタイム。串に刺したマシュマロをたき火で炙り、子供たちはトロトロに溶けて甘さの引き立ったマシュマロに大感激。ビスケットやチョコレートを用意しておけば、焼いたマシュマロを挟んで食べるスモアも楽しめる。
家の寝室よりも狭いテント内でも、家族寄り添って眠れる「幸せの空間」となる。丸沼高原は標高が高く、日が落ちると気温が下がるので、夏でもシュラフ(寝袋)などの防寒対策は忘れずに!

魅力その②│絶叫&大興奮!大人も子供楽しめる丸沼高原のアトラクション

丸沼高原で楽しめるアトラクションのひとつで、まずおすすめなのが「サマーリュージュ」。ゲレンデの傾斜を活かして専用のカートで全長800mのコースを、最大時速40kmのスピードで滑走することができる。対象は3歳以上で、身長120cm未満の子供は単独では乗車できないが、保護者(大人)と2人乗りであればOK!
操作はとても簡単。レバーを手前に引くとブレーキが掛かり、ゆっくり戻すとブレーキが外れてスピードが出る仕組み。1回目はちょっと怖いと思うかもしれないけど、2回目でコツをつかめるので、3回目はかなり楽しむことができる。ぜひ続けてチャレンジしてみよう。ちなみに1回の料金は500円。
最初は少し怖がっていたお姉ちゃんも、3回目で余裕の表情とスピード。お父さんともいい勝負!ただし、くれぐれもオーバースピードには要注意!
そしてもう一つの人気アトラクションが「ツリーアドベンチャー」。高さ2mから10m以上の木の上に足場が作られ、木から木(足場から足場)へとロープや吊り橋などのエレメントを移動していくアトラクションだ。遊ぶ前には専用の装具(ハーネスやヘルメット)を付けて、説明と注意事項を聞いたら、いよいよ挑戦だ。
移動していくルート上にはワイヤーが張り巡らされていて、ハーネスに装着されている命綱とつながったまま移動できるので、落下することはない。怖いけど楽しい、そしてゴールした後のなんとも言えない達成感と充実感。それがこのツリーアドベンチャーの魅力となっている。
コースはレベル別に3ルート用意されていて、初めてやキッズはまず「ビギナーコース」がおすすめ。怖い物知らずの妹は、ビギナーコースの最初からスムーズにクリア。
お姉ちゃんは、途中で笑顔とVサインで余裕のあるところを見せるも、実は「ちょっぴり最初はコワかった」と話してくれた。
意外と手こずるのが、ビギナーコースだからと侮っていた大人たち。微妙なバランスの取りにくさにココロが反応してカラダが動かなくなってしまうのだ。笑顔で困る、固まる人が続出。笑
お母さんが手こずっていたのを、余裕の表情で見ていたお父さんも「あれ・・・、あれぇ〜〜〜!?」と思わず声を上げて体勢を崩してしまうと、先を行く娘たちから「大丈夫〜?笑」と逆に心配される始末。
後半は、みんな余裕の表情で各セクションをクリア。
最後はジップラインでフィニッシュ。このジップラインをやりたくてしかたがなかった妹は、見事に「手放し」でクリア!
お母さんも「最初から最後のジップラインまで、ずっとドキドキしていたけど、楽しかった〜!」と笑顔でフィニッシュし、気持ちもリフレッシュ完了!

魅力その③│標高2000mの山頂駅エリア。楽しさと美しさと美味しさで感動!

丸沼高原に来たら、ぜひロープウェイで標高2000mの山頂駅エリアにも行ってみよう。乗車中の素晴らしい景色も感動モノ。夏は眼下に広がる豊かな自然と緑の濃さ、下界よりひと足早く始まる秋には紅葉の彩りを楽しむことができる。
山頂駅に近づくと、正面に関東以北最高峰となる日光白根山の雄姿がドドーンと現われ、大人でもテンションが上がってくる。
日光白根山の望む山頂駅エリア一帯では、貴重な高山植物も楽しめる「ロックガーデン」や、武尊山や至仏山など山々の眺望を大パノラマで楽しむことができる「天空テラス」に、標高2000m地点にあるとは思えないほど、美味しいスイーツや軽食を用意している「天空カフェ」などがあって楽しめる。
きれいな空に手が届きそうな気持ちになれる天空テラス。天気が良ければ大パノラマの素晴らしい眺望や標高の高さから雲の表情を眺めるのもおもしろい。
天空テラスにはソファーが設置されているので、日光白根山をバックに、いつまでも思い出に残る記念写真を撮るのもおすすめ。
天空テラスには「天空の足湯」もあり、無料で利用できる。日光白根山登山や史跡・自然散策を楽しんできた人たちで、足湯は週末の午後は混み合うこともあるので、ゆっくりと利用したいなら午前中がおすすめ。タオルの用意も忘れずに!
ロックガーデンではさまざまな高山植物の花が楽しめる。時期によってシラネアオイやコマクサ、エゾリンドウなどが咲いていて、取材時(8月下旬)はトリカブトの青い花も見事に咲いていた。
ロックガーデンにはかわいい木製のブランコが映える写真スポットも。低いアングルから撮って、背景の日光白根山をバランス良く撮るのがおすすめ。
おいしい軽食&ドリンクメニューを用意した天空カフェは、ぜひ立ち寄ってほしいおすすめスポット。ここで飲み物を買ってから、散策するのも良し。散策後にノドの乾きや空腹を満たしに利用するのも、なお良し。
天空カフェ自慢のスイーツで、子供たちも満面に笑み。
お母さんはチーズたっぷりのピザトースト。お父さんはビールとの相性も抜群の「ホットドック」を。「最初のひと口でソーセージまで食べたくて!」と、大きな口でガブリ。「ビールとホットドック、そして日光白根山。この3点セットは最強!」とご満悦。
お腹が満たされ、水分補給も完了したら、ロックガーデン近くの林の中をお散歩するのもおすすめ。緩やかな傾斜地で散策道があり、ウッドチップが敷き詰められて歩きやすい。
ほんの少しだけ歩くと緑の木々に囲まれた社の赤(朱)が印象的な二荒山神社がある。家族の健康と安全を祈願しに立ち寄ってみよう。
さらに時間や体力的に余裕があれば、ぜひ楽しんできてほしいのが、尾瀬の「燧ヶ岳(ひうちがたけ)」も臨める「自然散策コース」と、六地蔵や大日如来など信仰登山の石仏群を巡る「史跡散策コース」。ファミリーでも十分楽しめる散策コースで、シラビソ林のフィトンチッドのシャワーを浴びれば、カラダの中から元気が湧いてくるかも!?

魅力その④│さらに便利になったセンターステーション。丸沼高原オリジナルのお土産もおすすめ!

センターステーション2階には日帰り温泉入浴施設「座禅温泉」がある。入場料は大人700円だがキャンプ利用者はキャンプの入場料に温泉の利用料が含まれているので、気軽に利用しよう。アクティビティで遊んだ後、登山後にも、もちろんおすすめ!
またセンターステーションの1階から2階へはエスカレーターで移動していたがエレベーターを設置。歩いての移動に不安のある方や車イスでの利用もしやすくなった。
帰りがけには、お土産の種類が豊富な売店にもぜひ立ち寄ってほしい。登山&キャンプグッズの人気ブランド、モンベルとのコラボで作られた「丸沼高原オリジナル・Tシャツ」が大好評。ぜひ家族みんなで着てみよう!
女性には丸沼高原の敷地にあるダケカンバの樹液を使って作った「ナチュラルソープ」が大好評。貴重な樹液の天然成分のみで作られている石鹸で、肌にやさしく、子供にも安心して使える。

結論│丸沼高原キャンピングバレイ(旧:丸沼高原オートキャンプ場)はファミリーキャンプやキャンプビギナーにとって最適!

いかがだろうか?丸沼高原キャンピングバレイ(旧:丸沼高原オートキャンプ場)は開放的なサイトも、落ち着いた雰囲気のサイトも持ち合わせているので、多くのキャンパーの好みに合わせることができるし、設備が綺麗で、しっかり整っているのでビギナーでも快適にキャンプを楽しむことができる。
加えて、アクティビティが充実しているので、ここに足を運べば、それだけで家族の思い出をばっちり作ることができる、ファミリーキャンパーにとっても最高の環境と言えるだろう。
まだまだキャンプシーズンは続く。美味しい野菜と、楽しいアトラクションを体験しに、ぜひ、家族で丸沼高原キャンピングバレイ(旧:丸沼高原オートキャンプ場)に足を運んでもらいたい。
Photo & Text by Tomohiro WATANABE

Location

丸沼高原キャンピングバレイ(丸沼高原スキー場)

丸沼高原は日光国立公園・日光白根山山麓にある通年リゾート。首都圏から車でのアクセスも良く、ウィンターシーズンは関越道沼田ICからのアプローチが基本となるが、グリーンシーズンは東北道経由で日光方面からのアクセスも可能。日光白根山登山をはじめ、広大なゲレンデを利用したオートキャンプやサマースキー、そしてツリーアドベンチャーなどのアクティビティが充実。食事やスイーツも充実度も高く、女性やファミリーにも評判。

衣装 / ギア協力

モンベル

1975年、辰野勇が2人の山仲間、真崎文明、増尾幸子と共に「株式会社モンベル」を設立。
以来「Function is Beauty(機能美)」と「Light & Fast(軽量と迅速)」をコンセプトに商品開発を行っている。モンベルの歴史は、近年のアウトドア用品の進化の歴史といっても過言ではない。

施設情報

丸沼高原キャンピングバレイ

所在地
〒378-0414 群馬県利根郡片品村東小川4658-58
外部URL
https://www.marunuma.jp/green/

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