
グラトリ=グラウンドトリックは、何もないフラットな斜面で繰り出すトリックの総称。
グラトリをやりたくてスノーボードを始めたという人もいる程、今ホットなカテゴリーとなっている。
ターンを覚えたら誰でもチャレンジしやすく、自分のペースで練習できて
発想次第でさまざまな技のバリエーションが広がるので、ぜひチャレンジしてみよう。
今回は、いつも自身のインスタアカウント@anponta.nで楽しくグラトリを発信している
ぽんた先生が、グラトリの基本を丁寧に解説してくれる!
今回教えてくれるのは…
岩井帆乃佳(ぽんた)
@anponta.n

グラトリ女子、スノボ女子を盛り上げるため全国で活動中。
イベントや大会運営などを行ったり、SNSでスノボ関連の動画を発信中!
ホームゲレンデはホワイトピアたかす、鷲ヶ岳スキー場。
スポンサー:CROOJA、MOOclub、SPECIALGUEST、NORTHWAVE、DRAKE、PLUMX、SUPERB、THE B
基本姿勢
グラトリを始める前に、まずやるべきは基本姿勢の見直し!
グラトリ上達のポイントは、いかにボードと一体化してコントロールできるか。
いかにボード上でいいポジションに乗り続けられるかがとても重要になる。
リラックスした状態で軽く両ヒザを曲げ、前足荷重・後ろ足荷重にならないようセンターポジションを保つ。
背筋を伸ばして、頭の位置がボードの中心にあることを意識し、目線は下げずに進行方向へ。
猫背になったり、お尻が飛び出したり、肩のラインが斜めにならないように意識しよう。




プレスしてみよう!
グラトリにおいて重要なトリックであるプレス。
ノーズ・テールのどちらか一方に体重をかけ、片方を浮かせながら滑る基本のトリックで、
進行方向に対してボードが平行の状態で滑るマニュアルと、横を向いた状態で滑るスライドへと発展していく。
グラトリには欠かせないプレスを、まずは止まった状態で練習しよう!
ノーズやテールを持ち上げるのではなく、プレスしている足の逆足を伸ばすことを意識。
上半身をしっかり腰に乗せて、バランスをとる感覚を覚えると良い。
-NOSE(ノーズ)-

-TAIL(テール)-

ストレートオーリー
オーリーは両足ジャンプにならないように、タイミング良く体を動かしてボードの反発力を利用して行うこと。
まずはフラットなところでオーリーの形を練習してから、滑りながらのオーリーへ。
オーリーするポイントでしっかり真下にしゃがんでからテール側に荷重し、ノーズを引き上げる。
荷重しているテールを押し出し、引き上げたノーズの位置までテールを引き上げてボードが雪面と平行になるように。
空中ではできるだけ両ヒザを上半身に近づけることを意識しよう。
着地ではタイミング良く両ヒザを曲げて衝撃を吸収する。

POINT!
・体がボードからはみ出さないこと
・着地する時はボードの中心に体の軸がくるようにする
・肩と雪面は常に平行を意識
ターンの途中で真下にしゃがむ練習をする。
ストレート(面で弾く)、ヒールターン(カカト側で弾く)、トウターン(つま先側で弾く)と
さまざまなパターンでオーリーの練習をしておくとその先に繋がるよ!
TRICK01:オーリーフロント180
上半身の先行動作を利用して180回す
滑りながらオーリーで高さが出せるようになってきたら、グラトリの花形であるスピントリックに挑戦。
まずはボードを半回転させる180を、進行方向に体を開くフロントサイドで練習してみよう。
基本的なトリックの入り方はストレートオーリーと同じ。
上半身を回転方向に送り、ボードが回転してきたら上半身をボードの回転方向とは逆側に絞ることで板の回転を止める。
空中ではボードを上半身に引き付けるイメージで高さを出そう。

POINT!
オーリーで踏み切る直前に、上半身を反対側に一度引いて先行動作を入れてあげると回転方向に送りやすい。
下半身はストレートオーリーの形を意識したまま、上半身の動きだけで回転させるのが綺麗に回すコツ。

オーリーで踏み切る直前に、上半身を反対側に一度引いて先行動作を入れてあげると回転方向に送りやすい。
下半身はストレートオーリーの形を意識したまま、上半身の動きだけで回転させるのが綺麗に回すコツ。
\オススメ練習方法/
まずは板を弾かずにやってみる。
上半身を回転方向に開いていき、板がついてきたら体を回転と逆側に戻す形を練習してみる
(その時に板は回転方向に送り続けることで、板が止まる)。
スピンは無理やりボードを回すのではなく、先行動作を利用して自然に回す感覚を覚えよう!
比べてみよう
板が回転してほしい位置に向かって上半身を開いてあげる意識をしてみて!
板が雪面から離れたらすぐに開いた上半身を戻す意識も忘れずに。
ストレートオーリー

オーリーフロント180

ストレートオーリーでオーリーを仕掛ける時と、オーリーフロント180でオーリーを仕掛ける時の動きを比べてみよう!
ストリートオーリーではボードと肩のラインが平行のままテールを踏み切っているのに対し、
180の時は上半身の先行が加わっているので上半身は正面を向いた状態でテールを踏み切っている。
この先行動作のおかげで、ボードが宙に浮いた時にすでにボードの回転が始まっているのが分かる!
TRICK02:サシ180
人気の定番トリック “サシワン”
グラトリのサシ180は、前足へのタメと、その後ノーズを引き上げる動作の組み合わせでボードを180度回転させるトリック。
この動きにノーズを高く引き上げて空中で板を180度回すことで、スムーズなスピンが完成する。
オーリー180はまずオーリー動作を加えてから回転するのに対し、サシ180はオーリーせずにテール側に荷重させた力を抜重して板を引き上げる点で動きが大きく異なる。
オーリーを使わずにボードのエッジを雪面に効かせるイメージで、体をひねることで回転力を得るのがポイント。

POINT!
オーリーで高く浮かすのではなく、ボードをエッジに沿って横方向に滑らせるようにして回転させることが重要。
サシ180は「ヒザを引き付けて抜重する」という動作がメインになる。

\オススメ練習方法/
フラットなところで、荷重の移動の仕方やヒザの引き付け方を練習すると良い。
ノーズ側からテール側に荷重をずらした時に、テール側のヒザを伸ばしてノーズ側のヒザをできるだけ引き付ける。
上半身は伸ばしているテール側で真上に伸び上がるようにして軸を保てるように練習しよう。
やってみよう
スムーズなサシワン(サシ180)をメイクするには、いかにノーズを高く持ち上げられるかが重要。
テール側のヒザを伸ばしてノーズ側のヒザをできるだけ引き付ける姿勢は、フラットで止まった状態で練習しておくと良い。
テールプレスの延長で、そのままボードのしなりを利用して前足を引き上げてノーズを掴むことができれば◎。
しっかりプレスし切ってから体重を抜くことで、ノーズ側の足を上半身に引き付けることができる。

上半身の体の開き方はオーリー180と同じ。
テール側に荷重する時に上半身を回転させたいところまで開くと、引き上がったノーズ側が上半身についてくるよ。
上半身を板の回転と逆側に絞り、回転を止めて着地しよう。
TRICK03:フロントコンパス360
タイミングと柔軟性がキモの人気トリック
グラトリ初心者でも回しやすいフロントコンパス360。
ノーズに乗って1回転する技で、グラトリ上達のためには必須の動きが詰まっている。
滑りながらブレーキをかけるようにノーズ側に荷重をかけると、テール側の板が引き上がってくるので、ノーズ側のヒザを伸ばして後ろ足をノーズ側のヒザに引き付けよう。
上半身は伸ばしているノーズ側に真上に伸び上がるようにして軸を保ち、回転させたい方向に上半身を送ると、引き上がったテール側が回転してくる。
着地前に上半身を回転と逆側に絞ることで、ボードの回転を止めれば◎。

POINT!
スピンのキッカケとなるブレーキをかける時はカカト側を意識して踏んであげること。
荷重ができたらつま先側に向けて力を抜いていき、上に向かって伸び上がるようにする。


\オススメ練習方法/
フラットなところで、荷重する時の形やヒザの引き付け方を練習する。
滑りながらノーズ側だけ木の葉滑りのような形でブレーキをかける練習もおすすめ。
エッジを雪面にかける時の力加減を体で覚えておこう。
初めの180は回ってOK。後半は、しっかり後ろ足を引き付ける。
ノーズ側に自分の軸を持ってきて、軸に向かってテール側を引き付けるイメージをしてあげるとやりやすいよ。
TRICK04:Bドライブ(バックサイドドライブ540)
バランスをとりながらスムーズに回転
Bドライブは、ボードをフラットにして行う回転系トリック。
ヒザを曲げてタメを作り、肩と腕を回転方向とは逆に構えてから上半身を先行させてボードを回転させる。
仕掛けるポイントを決めたら、フロントサイドターン中に真下にしゃがみ込み、上半身を回転と逆側に絞る先行動作から行う。
テール側のつま先を雪面に引っ掛けてあげることで、ボードの回転を抑えよう。
エッジを雪面にかけた状態のまま上半身を回転方向に送り、ボードが回転してきたところで上半身を回転と逆側に戻し、回転を止めて着地する。
回転を速くするよりも安定した着地を意識し、上半身と下半身のローテーションを連動させることがポイントとなる。

POINT!
先行動作を行う時に、頭が板からはみ出さないように。
板が自分の真下で回転するような意識をして、軸を真ん中に保つことがススムーズに回すコツ。
\オススメ練習方法/
ボードをフラットな状態で回転させることがBドライブの基本。
普段のライディング中にプレスの動きを意識的に取り入れて、テールマニュアルやボードスライドを練習しておこう。
体を回転方向に送ることができるまで、ボードが雪面から動かないようにしっかりトウエッジをかけておくことが大事。
上半身の回転と一緒に板が付いてきてしまうと、上手くボードが回転しなくなっちゃうよ!
今回の舞台は…
Hakuba Valley 栂池高原スキー場
Hakuba Valley最大級を誇るビッグスケールゲレンデ。
幅広のワイドバーンと中緩斜面を中心に構成されたレイアウトで、グラトリの練習に最適な環境が揃う。
プロライダーも多く通うクオリティの高いパークや、パウダーエリアも充実。
HP:https://www.tsugaike.gr.jp/
Instagram:@tsugaike_kogen
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